ガジェレポ!

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【シュタインズ・ゲート ゼロ】第二十三話(最終回)『無限遠点のアークライト』感想

無限遠点のアークライトのイメージ01
TVアニメ「シュタインズ・ゲート ゼロ」第二十三話より

ガジェレポ!@gadgerepoです。こんにちわ。

TV アニメ『シュタインズ・ゲート ゼロ(STEINS;GATE 0)』、ついに迎える第二十三話、最終回となる「無限遠点のアークライト」の感想です。

第二十三話あらすじ ※ネタバレ注意

 

過去へと送った Dラインの影響で「アマデウス」は開発されず、アマデウス紅莉栖の存在も消えてしまった。

世界線も変動し、倫太郎はアマデウスのない世界に移動する。

スマホからアマデウスのアイコンが消えていることを確認しながら、ラボに向かう倫太郎。

ラボにはひとり……比屋定真帆がいた。

本来、アマデウスが存在したからこそ出会うことが出来た倫太郎と真帆だが、アマデウスが消失しても理由を変えて出会うことになったらしい。

(たとえ世界線が変動しようとも結ばれた因果、繋がりというものは形を変えて巡ってくるものなのか……)

そして再び、2011年7月7日。

まゆりから、携帯に電話がはいる。

「もしもし!鈴さんが!鈴さんが大変なの!今からタイムマシンで1年前に行こうとしてて………」

以前にも体験した会話。前回どおり、まゆりにタイムマシンには関わらないように促す倫太郎。

世界線変動による状況変化のすべてを確認することはできない以上、鈴羽とまゆりが過去に旅立つ決意をするよう、以前と同じ行動を取らなければ……

ラジ館に向かう倫太郎だったが、途中でかがりを発見。

後を追ってラジ館に入るが、レスキネンに見つかってしまう。銃を向けられ、身動きができない。

「かがりはどこだ!研究所から逃げ出した彼女が君達に接触したことは確認している。君達はどこまで知っているんだい!」

どうやらこの世界線では、レスキネンはかがりの行動を掌握しきれていない様子。

と、そこへ萌郁が背後からレスキネンを急襲し無力化!ふたりで屋上に向かう。

ラジ館の屋上では、かがりがストラトフォーの武装兵を沈黙させ、レイエスにトドメをさしていた。

過去を改変することで、まゆりとの出会いをなかったことにされたくない!という思いから、レスキネンの洗脳にも抗ってタイムマシンを奪いに来たらしい。

そんなかがりを、まゆりは懸命に説得する。

「かがりちゃん。あのね。私はこれから鈴さんと一緒にタイムマシンに乗って過去に行きたいんだ。大切な人に目を覚ましてもらうために」

「うまくいくわけがない!燃料だって片道分しかないんでしょ!帰って来れないんだよ……どうなっちゃうかもわかんないのに……」

「無茶かもしれない。無駄かもしれない。でもオカリンは別なの。オカリンには未来を変える力がある。ううん。きっとそれはみんなにあるんだ」

「でもオカリンはその力でみんなを引っ張ってくれるの。だから私はそのオカリンの背中をちょっとだけ押してあげたいの。そのくらいならきっと私にもできるはずだから……」

「まゆしぃの彦星様にしてあげられることだから……」

“彦星様” という言葉に、かがりは幼い頃、まゆりママが空を見上げながら呟いていたことを思い出す。

「あの日、私の彦星様が復活していれば……」

迷うかがりに、タイムマシンで一緒に過去に行き、みんなで一緒に幸せになれる、そんな未来に変えようと言う鈴羽。まゆりも賛成する。

そこへ倫太郎も現れ、タイムリープマシンで未来から戻ってきたこと、じきにタイムマシンが襲われることをまゆりたちに告げる。

「ラボメンナンバー002!椎名まゆり!オペレーション・アークライトを完遂しろ!情けない俺を……引っ叩いてきてくれ!」

そんな倫太郎に、まゆりが笑顔で答える。

「うん!任せて!」

と、再びレスキネンが部隊を引き連れて屋上を強襲、萌郁が応戦するもひとりでは抑えきれない……

まゆりに促され、タイムマシンに乗り込もうとするかがりだったが、ふと立ち止まり倫太郎に問いかける。

「……オカリンさん!オカリンさんはママに会えなくなってもいいの?寂しくないの?」

その問いかけに、不敵な笑みを浮かべながら倫太郎が答える。

「何を言っている。まゆりは俺の大切な人質だ。必ず迎えに行って連れて帰ってくる!」

それを聞いて、吹っ切れたようにストラトフォーの部隊に立ち向かうかがり。

「ママの彦星様、信じたからね。必ずママにまた会わせてくれるって!」

そして運命の瞬間。レスキネンの指示により、武装ヘリからタイムマシンにミサイルが放たれる!

(見るんだ…今度こそ…)

(恐れるな!)

(その…瞬間を!)

倫太郎の見守る中、ミサイルはタイムマシンをすり抜け、ラジ館屋上に着弾し爆発する。

まゆりたちの無事を見届け、高らかに笑う鳳凰院凶真!ここから、熾烈な争いを繰り広げるレスキネンに対し、宣戦布告する。

「悔しがるがいい!恐れるがいい!この鳳凰院凶真、貴様等にも運命にも負けることはない!俺は必ずシュタインズ・ゲートを見つけてみせる!」

「それがこの俺の……選択だ!」

ポーズを決める凶真、その手に持ったスマホには Dラインの新着メッセージが……

ーーー

2010年8月21日、ラジ館屋上。

突然目の前に現れた2台目のタイムマシンに、驚くダルとまゆり。

さらに不可思議なことに、まゆりの携帯に “まゆり”からの着信が。

恐る恐る電話に出るまゆり。その相手は、2011年から2010年へと無事に飛ぶことができたまゆりだった。

「これから1分後にオカリンは戻ってくるけど、牧瀬さんの救出には失敗しちゃうんだ」

「だから……どんなことをしてでも、あなたにとっての彦星様を呼び覚ましてほしいの!」

「オカリンの折れた心を蹴っ飛ばしてでも立ち直らせて!ただ名前を呼んだだけじゃ届かない!」

「鳳凰院凶真が生み出された瞬間の事を思い出して!」

そう伝え終えると、忽然と姿を消す2台目のタイムマシン。

タイムパラドックスを避けるために飛び立ったものの、元の時代に帰り着くだけの燃料はない……

このまま、時間と時間の狭間を彷徨うのか、どこかの時代に放り出されるのか……

しかし、まゆりは信じている。必ず彦星様が、鳳凰院凶真が世界を救ってくれることを。

(まゆしぃはあのラボでいつだってあなたを、みんなを待っているから……)

(シュタインズ・ゲートで会おうね)

無限遠点のアークライトのイメージ02

ーーー

再びラジ館屋上。

タイムマシンから、鈴羽の肩を借りて血だらけの倫太郎が出てくる。

もう一度、牧瀬紅莉栖を救うためにタイムマシンに乗って欲しいという鈴羽に、倫太郎は首を横に振る。

「どんなに足掻こうと結果は変わらない……」

そう言って力なくうなだれる倫太郎を見て、まゆりは先刻の不思議な電話の声を思い出す。

「鳳凰院凶真が生み出された瞬間の事を思い出して!」

つかつかと歩み寄り、倫太郎の頬めがけて渾身のビンタを放つまゆり!

そして間髪入れず、倫太郎の携帯にビデオメールが着信、その相手は……

「初めましてだな。15年前の俺」

ーーー

2025年、レジスタンス「ワルキューレ」の研究施設。

2011年7月7日にレスキネンたちの手からタイムマシンを守り抜き、過去へとまゆりたちを送り出した倫太郎が、2010年(α世界線)の倫太郎に向けてビデオメールを撮影している。

芝居がかった物言いでしゃべる倫太郎を、ハンディカメラで撮影しているのはフェイリス。

レフ板を構えているのはルカ子と阿万音由希、そのまわりでダルと真帆、そして大人のかがりが見守っている。

「これより最終ミッション、オペレーション・スクルドの概要を説明する」

「確定した過去を変えずに結果を変えろ。最初のお前を騙せ。世界を騙せ。それがシュタインズ・ゲートに到達するための条件だ」

「健闘を祈る。エル・プサイ・コングルゥ」

言い終えると、フェイリスがカットの声をかけ、撮影は終了。撮り終えたビデオメールはルカ子がDメールで転送する手筈だ。

そしてそのまま、倫太郎の足はタイムマシンに向かう。

“タイムマシンの試作機でいきなり有人実験だなんて” と難色を示す真帆。

「あなたが死ぬと言われた2025年は今年。だからって自分から死にに行くみたいなこと……」

「2025年、岡部倫太郎は死んだのではなく記念すべきタイムマシン初号機に乗って別の時空間へ旅立った。この世界線から消えることは死と同じ意味になるんじゃないか、ということさ」

その手には、昔と同じスマホが握られている。画面にはあの時、2011年7月のタイムマシンを送り出した時に着信していたDラインのメッセージが。

「世界を騙せ、可能性を繋げ、世界は欺ける」

差出人は “マッドサイエンティスト”、2025年の倫太郎が過去へと送信したメッセージ……

「みんな!今日までよくついてきてくれた!」

「これより、2011年のあの日、過去へ飛び立ったまま行方不明になっているまゆり達を見つけるため出発する!」

「これよりオペレーションを開始する!作戦名はオペレーション・アルタイル!」

タイムマシンに乗り込む倫太郎を見守るラボメン一同。

誰も皆、倫太郎が不可能を可能にすることを信じている。必ずやり遂げると。

まばゆい閃光を放ちながら、タイムマシンが星空へと消えてゆく……

“宇宙に始まりはあるが終わりはない。無限”

“星にもまた始まりはあるが自らの力をもって滅びゆく。有限”

“英知を持つ者こそが最も愚かであるのは歴史からも読み取れる。海に生ける魚は陸の世界を知らない。
彼らが英知を持てばそれもまた滅びゆく”

“人間が光の速さを超えるのは魚達が陸で生活を始めるよりも滑稽……”

“これはそんな神からの最後通告に抗った者達による執念のエピグラフ……”

ーーー

BC18000、地球。

人が住めるとも思われない環境。砂嵐が吹き荒れる中、周囲の様子を調べてきた鈴羽がタイムマシンに帰ってくる。

首を横に降る鈴羽。それを見て、半ばあきらめた表情のまゆり。

と、遠くにまばゆいばかりの光の柱が立つのが見える。その光の中から、歩いてくるひとりの男の影。

「鈴さん……!」

「うん……!」

涙ぐむふたりの前に現れた男は、叫ぶ!

「待たせたな……二人共!」

 

世界を騙せ!シュタインズ・ゲートへと導いたラボメンたちの活躍も大団円!

 

いや〜、泣いた!

原作ゲームに沿ったラストからの、過去に漂流したまゆり&鈴羽を救出するオカリン!

また号泣ですよ、夜中の2時に!

ゲームでは残念な結末が多かったかがりにも、幸せなエンディングが用意されていてよかった!

正直ゲームでは、このトゥルーエンドを見た時に、消化不良な感じがして

「えっ!?」

ってなったんですが、アニメとして、通してみると構成&〆方とも素晴らしいですね。

α世界線のオカリンが「シュタインズ・ゲート」世界線にたどり着くため、必要不可欠な存在だったβ世界線のオカリン&ラボメン一同。

その活躍もついに最後かと思うと寂しい限りです。

あ〜、また前作が見たくなったなぁ〜。

あ〜、この流れで「STEINS;GATE ELITE」が出たわけか〜。うまいな〜。

まだ買ってなかったけど、買わずにはいられませんなぁ〜!

 

まとめ

 

そんなわけで、無事最終回となったアニメ『シュタインズ・ゲート ゼロ(STEINS;GATE 0)』
やっぱり筆者的には「萌郁さん、サイコー!」