TVアニメ「シュタインズ・ゲート ゼロ」第十二話より
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TV アニメ『シュタインズ・ゲート ゼロ(STEINS;GATE 0)』、第十二話「相互再帰のマザーグース」の感想です。
第十二話あらすじ ※ネタバレ注意
回想(未来だが)、まだ幼いかがり。病院のベッドで眠っている。
第三次世界大戦による PTSD(心的外傷後ストレス障害)の治療を受けているのだ。
「かがりちゃん」
聞き慣れた優しい声に目を覚ますと、まゆりが微笑みながら見つめている。
治療を終えたかがりに、養子の手続きが終わり、晴れて本当の親子としていっしょに暮らせるようになったことを告げる。
満面の笑みで、かがりがまゆりに抱きつく……
そして、退院の日。家への道すがら、まゆりが歌を口ずさんでいる。
「さーがーしーものひとつー、ほーしーのーわらうこえー」
何の歌?と尋ねるかがりに、この歌があったからママとかがりちゃんは出会えたんだよ、と答えるまゆり。
二人で歌いながら、戦争のために使われることもなくなった線路を渡っていく……
ーーー
東京電機大学、構内。
講義を終え、教室を出る倫太郎に、井崎教授が話しかける。
「この前のレポート、中々よかったよ。たしか君、留学を考えてるんだっけ?」
「えぇ……、一応」
「最初はどうかと思ったけど、最近の君の頑張りを見ると結構いい線いくかもね。しっかりやりなよ!」
レスキネンから、アメリカのヴィクトル・コンドリア大学留学を誘われた倫太郎。前向きに頑張っているようだ。
ーーー
ラボでくつろいでいるかがりに、『ジューシーからあげナンバーワン』を勧めているまゆり。
ダルはPCに向かい、なにやら検索している。
キッチンで、ふとまゆりが例の “歌” を口ずさむ。
聞き覚えはあるものの、記憶を失っているためどこで聴いたのか思い出せないその歌に動揺し、かがりは気を失ってしまう。
かがりが倒れたことを聞いて、ラボに駆けつける倫太郎。ソファーに横たわって休んでいるかがりを、まゆりとダルが心配そうにのぞき込んでいる。
鈴羽が倫太郎を促して屋上に行き、かがりについて話をする。
親の顔も知らない戦災孤児だったかがりは、まゆりのおかげで笑顔を取り戻すことができた、と。
しかし、かがりにとって記憶を取り戻すことがいいことなのか、それとも……
「どっちにしても、あたしは今あたしにできることをやるだけだけどね」
そう言いながら、屋上を後にする鈴羽の目は “ある決意” に満ちていた。
ーーー
倫太郎は意識を取り戻したかがりを連れ、「メイクイーン・ニャンニャン」にまゆりを訪ねる。
かがりが聞き覚えのある、まゆりが口ずさんだ “歌” の出どころを突き止めることが、かがりの記憶を取り戻す手がかりになるのでは?と考えたからだ。
しかし、まゆりはラボで鈴羽が口ずさんでいたのを聴いたのだという。
「未来で流行った歌……なのか?」
確認しようと鈴羽に電話するが、なぜか出ない。
と、フェイリスが先ほど外で真剣な眼差しの鈴羽とすれ違った、という。
「今から戦いに行くんだ」
そう言いながら鈴羽が向かったのは……
ーーー
『ゴーゴーカレー大食い大会』会場。
初の三連覇を成し遂げた “静かなる殺戮者” こと鈴羽、口の周りについたカレーを拭っている。
呆れながらも歌の出どころを尋ねる倫太郎、どうやら鈴羽は母親である由季が未来で歌っているのを聴き覚えたらしい。
伝言ゲームのような展開にため息をつく倫太郎。まゆりが由季に連絡をとってみるが、またも繋がらない。
しかし、何かを見つけ指差すかがり。見るとその先には、リア充よろしくカフェでデートしているダルと由季の姿が!
デートが見つかり、落ち込んでいるダルをよそに由季に尋ねてみると、通っているお菓子教室の生徒さんがよく歌っているのだという。
二回り以上は年上というその女性に連絡をとってもらい、倫太郎が電話でしゃべってみると、なんとその女性は倫太郎のお母さん!
そしてさらに驚くことに、件の歌をよく歌っていたのは中学生時代の倫太郎本人だという。
だが、倫太郎にはその歌を口ずさんでいたことすらよく覚えていない状況。
おばあちゃんが亡くなって、まゆりが塞ぎこんでいた時期に歌っていた、という話に望みを託し、まゆりのお婆ちゃんが眠る墓地を訪れてみることに。
ーーー
墓地を訪れた倫太郎・まゆり・かがり。
まゆりがお墓のおばあちゃんに向かって話しかけているところに、突然の激しい雨が降り始める。
近くにあったタバコ屋の軒先で雨宿りする三人。と、ラジオから流れるモーツァルトの『魔笛』を聴いていたかがりの様子が……
回想。
霞がかった記憶のなかで、病室から抜け出したかのようなパジャマのまま辺りを彷徨っている、まだ幼さのぬけきっていないかがり。
どうやら昔、記憶を失っている間にこの近くを訪れたことがあるらしい。
「ここは……」
つぶやきながらフラリと道に躍り出たかがり、そこに猛スピードのトラックが!
「かがり!!!」
反射的に飛び出し、助けようとした倫太郎だったが……
ーーー
白く霞んだ視界のなかに、うっすらと白い服装の女性が見える。
「会いたい……会いたいよ、ママ」
すると視界がくっきりと開け、笑顔のまゆりが目の前に現れる……
「ママ!!!」
ベッドから飛び起きるかがり。ベッドのそばには心配そうなまゆりの姿が。
目に涙を浮かべながら、まゆりに抱きつくかがり。
「ママーーー!!!」
どうやら記憶を取り戻し、まゆりが母親であることを思い出したようだ。
どうしていいかわからず、倫太郎を見るまゆり。うなずく倫太郎。
「大丈夫。もう大丈夫だからね……」
そう言いながら、かがりを優しく抱きしめるまゆりだった……
ーーー
かがりの過去の記憶。
「さーがーしーものひとつー……」
まゆりとの思い出の品である「緑色のうーぱ」を手に、駅のホームで歌っているかがり。
そこに、傘を持った少年が話しかける。それは中学生の倫太郎。
「素敵な歌だなって。その歌……」
「ママの……大好きなママの歌なの」
その様子を、離れたところから伺っている白いワゴン車。
「逃亡中のキイロ6205・椎名かがり、発見しました」
名曲『星の奏でる歌』でまたも涙腺崩壊
原作におけるかがりエンド、「相互再帰のマザーグース」からのエピソードでしたね。
かがりの記憶を取り戻す鍵となる歌、曲名は『星の奏でる歌』でアニメ版のEDは椎名まゆり・かがりによる母娘デュエット!でした。
原作ですでに調教され尽くした筆者、冒頭でまゆりが歌うこの曲を聴いただけで、すでに涙腺崩壊です。
ホント、いい曲だなぁ〜
しかし「星の奏でる歌」の出どころを探す今回のお話し、まとめてみると
オカリン→オカリン母→由季→鈴羽→まゆり→かがり→オカリン(最初に戻る)
という “無限ループ” 状態。ややこしいな。
原作では中学生時代、祖母を失って悲観するまゆりをどう励ましたらいいのかで悩んでいたオカリン。そんな彼を励ますためにかがりがこの「星の奏でる歌」を歌い、その結果オカリンがまゆりを “人質” にする、という因果関係がありました。
劇場版『STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ』で紅莉栖が過去に戻り、中学生オカリンを励ます役を担っていたのですが、β世界線ではその役割をかがりが請け負っていたわけです。
しかし今回のアニメ版では、そのあたりが語られていませんでしたね。
今後の展開に関係しているのかな?
ともあれ筆者的には今回のエピソード、ダルと由季のデートを目撃したまゆりがその後、
ず〜っとニマニマしながらダルをガン見
してたのが、一番のツボでしたね。
まとめ
リア充爆発しろ!