ガジェレポ!@gadgerepoです。こんにちは。
2022年5月13日(金)、待ちに待った映画『シン・ウルトラマン』がついに公開されました。
筆者もさっそく観に行ってきましたよ。
※以降は「シン・ウルトラマン」の既出の情報や筆者の感想などですが、若干ネタばれ要素も含んでおります。自分で観るまでは一切ストーリーに関するものは見たくない!という方はお引き返しください。
いろんな“しがらみ”から解放された、「ウルトラマン」の進化────
「シン・ウルトラマン」は、言わずのがなの庵野秀明企画・脚本、樋口真嗣監督作品、1966年に生まれた特撮ヒーロー物のパイオニア「ウルトラマン」を現在の映像技術で蘇らせたリブート映画です。
庵野秀明・樋口真嗣コンビが「シン・ゴジラ」で見せた、どこか懐かしくも全く新しい「ゴジラ映画」の姿は、老若男女を問わず多くの人々に驚きと感嘆を与え、賞賛の嵐を受けました。
筆者も、公開初日に「シン・ゴジラ」を観たときの衝撃は忘れられません。
その後、2019年に「シン・ウルトラマン」として製作が発表されて以降、その公開を今か今かと待ちわびていた筆者ですが、ついに5月13日(金)に日本全国で上映開始。
初日にこそ行けませんでしたが翌日の土曜日、さっそく観に行って参りました。
さて、感想の前に筆者の「ウルトラマン」に対するスタンスをご説明いたしますが、筆者がリアタイで観ることができたのは“昭和第2期ウルトラシリーズ”最後のウルトラマンレオから。
ですので、1974年のウルトラマンレオ放送から、1980年にウルトラマン80が放送されるまでの“空白の6年間”に、それ以前の(初代)ウルトラマンやウルトラセブンといった作品を再放送で観ていた世代です。ウルトラQにいたっては視聴歴なし。
お気に入りだったのは、帰ってきたウルトラマンやウルトラマンA、タロウあたりで、ウルトラマンはそれほど熱中して観ていた覚えがないような…… (リアタイで観ていたレオは、おどろおどろしい雰囲気が怖くて好きではなかった。)
知識として、登場怪獣や有名エピソードは何となく知っている程度。
というわけで、バルタン星人やメフィラス星人の怪しげな存在感やゼットンの絶望的な強さなど、ウルトラマンをリアルに楽しんだ世代とは少し外れた、「ウルトラ」シリーズは好きだけど、ウルトラマン自体にはそれほど思い入れのない世代、と言えます。あくまで筆者個人のことですが。
そんな“中途半端”とも言える立ち位置の筆者ですが、それゆえに今回の「シン・ウルトラマン」については最も楽しむことができたと思っています。
よかったと感じた点。まず、最新のCG技術による“ウルトラマンの造形美”と“戦闘シーン”。
成田亨氏デザインによる『真実と正義と美の化身』を原点とし、当初デザインに含まれていなかった「カラータイマー」や、スーツアクターの視界確保のために付けざるを得なかった「目の覗き穴」、スーツのファスナーを隠すための「背ビレ」を排した本来の姿は、CGで表現された金属のようなツヤ感も相まって本当にカッコよかった。
それでいて、オリジナル同様にセル画に書いたようなチープさを感じさせるスペシウム光線や、人形をモーターで縦に回したような不自然な回転キックなど、旧作へのリスペクトも忘れていないのが素晴らしい。
旧作の着ぐるみを着たスーツアクター同士による“プロレス的”なアクションも魅力ですが、映像技術を駆使した、「禍威獣」との迫力ある重厚な“どつき合い”や、エヴァを彷彿とさせるスピードに乗った「外星人」との戦闘は、ウルトラマンを令和の時代にワザワザ蘇らせた甲斐のある、会心の出来ばえ。
そしてストーリー。ネタバレになるので多くは語りませんが、話のつながりやボリューム感について、ネットで言われているような不満は感じません。
筆者程度でも知っているエピソードが採用されていて、「うろ覚えやけど、そんなんやったなぁー」と懐かしく話を追うことができました。
終盤の展開、ここに登場する禍威獣(?)・外星人については、今作において旧作から大きく改変された点ではありますが、これも話の繋がりに違和感は感じず、新鮮な気持ちで楽しめたのも、やはりそれほど旧作への思い入れが無いから故でしょうか。
どハマリ世代ほどにはガッツリ観ていなかったので違いが気にならず、さりとて雰囲気は知っているので旧作に寄せている部分には気づくことができる────
“中途半端”な筆者にとっては、昭和から世代を越え、令和の世に蘇った「ウルトラマン」の正当進化版として、存分に堪能できました。
商業的な思惑や技術面での譲歩など、様々なしがらみから解放された『シン・ウルトラマン』を描くことができるのは、ウルトラマンを愛してやまない庵野監督ならでは!と感じずにはいられない作品となっています。
斎藤工、長澤まさみ、西島秀俊といった俳優陣の演技も素晴らしい。
あまり難しいことは考えず、多くの人に楽しんでいただきたい!
そう願わずにはいられない、筆者でした。
まとめ
『シン・仮面ライダー』も待ち遠しい!!!
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