ガジェレポ!

京都在住の中年サラリーマンブロガー。 Mac、iPhone、ゲームにアプリなどなど興味をもったガジェットの情報をなんでもレポート。

あまり批評を言わない筆者が、問答無用でこき下ろしたくなった映画。

音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよのイメージ01

ガジェレポ!@gadgerepoです。こんにちは。

今回は、とある日本映画の視聴レポート。

購入したガジェット類や視聴した映画・アニメ、ラーメン食べ歩き etc. レポート記事の多い当ブログ。しかしその性格から、あまり批評を言わない筆者が、「今回ばかりは堪忍袋の緒が切れた!」とばかりに酷評したくなった映画とは……

監督・出演者ともに問題なさそうだったのに……

 

ここのところ、休日は家にいることが多い筆者宅。

この日も夕食をいただいてから、寝るまでの間に

「Netflix で映画でも見ようか?」

という話になりました。いつもなら子どもたち、あるいは奥さんにタイトルの選択を任せるのですが、今回はみんな、コレと言って観たい映画がない様子。

ならば、家長たるワタシが決めましょう!ということで物色していると、筆者好みの未視聴映画がヒット。

ほうほう、昨年12年ぶりの復活を遂げた、筆者が大好きなTVドラマ「時効警察」の監督・脚本を務める「三木聡」監督作品。

出演者も主演の「阿部サダヲ・吉岡里帆」に加えて千葉雄大に田中哲司、さらに麻生久美子・ふせえり・岩松了といった時効警察メンバーも揃った豪華俳優陣。

タイトルも、いかにもコメディーっぽくて期待が持てます。

というわけで、観ることになったのがコチラ。

 

『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』、2018年10月公開の日本映画です。

「謝罪の王様」や「殿、利息でござる!」、そして昨年の大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」といった阿部サダヲ出演作は、我が家でかなりの高評価を受けており、子どもたちや奥さんも納得のチョイス。

お菓子とお茶を用意し、家族団らんのひとときを迎えるべく視聴を開始したわけですが……

 

以下、ネタバレあり注意!

 

開始早々、阿部サダヲ&千葉雄大の「ピー音」連呼。そして多量喀血かっけつシーン。

あ、これは子どもと観たらアカンやつや……

しかし、奥さんのフォローもあり、なんとか視聴続行。が……

登場人物のセリフ、「時効警察」ではお馴染みの独特なコメディータッチの台詞回しが本作では不発気味。それぞれのキャラに合ってないというか……ふせえりは健闘しているけど、それでもやっぱり笑えない。

話の展開も、阿部サダヲ演じる“世界的ロックスター・シン”と、吉岡里帆演じる“声が小さすぎるストリートミュージシャン・ふうか”の出会いから、シンの奇跡の歌声をめぐっての逃避行、さらには最後の展開に至るまで、あまりにも取ってつけたようなご都合主義のストーリー展開で納得がいかず。なんで韓国に行くんだよ。

さらには、ところどころ散りばめた笑いどころもシュール過ぎてまったく機能せず。観ている子どもたちも終始無言です。

吉岡里帆演じる“気の小さな性格”が災いして成長できないヒロインが、シンとの交流の中で段々と大きく成長していく……という過程も、描かれ方が急で雑。まったく感情移入できません。

極めつけはキャラクターの魅力不足。「時効警察」のヒロインである麻生久美子も、本作ではブラックジャックもどきの町医者役ですが、キャラクターとして“立って”おらず、麻生久美子の無駄遣い。

これが、ふせえり・松尾スズキ・田中哲司・千葉雄大と、すべての主要キャストに当てはまります。

なにより、阿部サダヲ演じる“シン”というキャラがまったく“魅力的でない”

これは演者の阿部サダヲが悪いのではなく、セリフからキャラ付けまで阿部サダヲに合っていない、という印象。「ハイテンション・ロック・コメディ」を謳う本作ですが、肝心の阿部サダヲから、他の作品で見られる本来の“ハイテンション”さが感じられません。

こんな調子ですから、ラストシーンの頃にはテレビの前にいるのは筆者だけ。子どもたちや奥さんは別の趣味にそれぞれ興じている始末。

我が家の家族団らんをぶち壊してくれたこの作品に、怒りの鉄槌を下すべくキーボードに向かった次第です。

本作のタイトルは『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』ですが、それはこちらのセリフです。

『なにが言いたいのか、全然わかんねぇんだよ!!』

 

まとめ

 

あ、でもラストで吉岡里帆が歌う「体の芯からまだ燃えているんだ(作詞・作曲:あいみょん)」はよかったですよ。