TVアニメ「シュタインズ・ゲート ゼロ」第十七話より
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TV アニメ『シュタインズ・ゲート ゼロ(STEINS;GATE 0)』、第十七話「双曲平面のアルタイル」の感想です。
第十七話あらすじ ※ネタバレ注意
旧ラジ館屋上。タイムマシンの中で作業をしている鈴羽に、外からダルが声をかける。
「おーい鈴羽。ラブリーマイドーターいる?」
やれやれ、といった感じで顔を出す。様子を見に来たらしいダルに、
「駄目だよ。父さんが詳しいこと知ると、タイムパラドックスが起きるって言ったでしょ」
「だからこれも返しておく」
その手には、データログを記録するためと思われる装置が。
こうでもしなければ、自分にタイムマシンが作れるとは思えないと嘆くダルを、自信を持つようにと励ます。
どうやら、何事かを決意したらしい鈴羽。と、そこへまゆりが現れる。
悲壮な面持ちで鈴羽の元へ歩み寄り、未来のこと、そして牧瀬紅莉栖のことを教えてほしいと言うのだが……
ーーー
ラボに戻った鈴羽とまゆり。真帆を交えて話をすることに。ダルは買い出しにでかけたようだ。
「どうして今になって聞こうと思ったの?」
そう問いかける鈴羽に、まゆりは昨夜公園で倫太郎と会ったことを話す。
「でも……。オカリンすごい寂しそうで、去年からずっとずっと……寂しそうで……」
そこで鈴羽は、これまでの経緯を説明する。
牧瀬紅莉栖が生き、まゆりが命を失うα世界線と、牧瀬紅莉栖が命を失い、まゆりが生き続けるβ世界線。今いるこの世界線がβ世界線であるということ。
“シュタインズ・ゲート世界線”、二人がともに命を落とすことなく、第3次世界大戦も起きない世界を目指し、倫太郎はタイムリープマシンで何度も同じ夏を繰り返し、道を探し続けたこと。
これまで辿ってきた、全ての世界線での記憶が残る倫太郎の心は、ボロボロになってしまったこと……
そこへダルが、わざわざ銀座まで行って買ってきたというケーキを手にして帰ってくる。
鈴羽への餞別だという。
鈴羽の決意。燃料が残りわずかのタイムマシンを使い、ひとりで紅莉栖が死んだ去年、2010年の7月28日に戻り過去を変える……
だが、戻ってくるだけの燃料はないため、行けば帰れない片道切符の旅。さらには世界線の収束で、鈴羽そのものの存在が修正される可能性も……
もう再び会うことはない。だがそんな鈴羽の決意を尊重し、ダルもいっさい止めようとしない。
「こんなのよくないよ!すぐ止めなきゃ!」
タイミングよく着信した倫太郎からのメールに折り返し、電話するまゆり。
「もしもし!鈴さんが!鈴さんが大変なの!今からタイムマシンで一年前に行こうとしてて………」
だが倫太郎は、
「言っただろ!まゆりは何も知らなくていい!今のこの時間が……」
突然会話が途切れる。スマホの画面を見るとなぜか圏外……
なぜ、25年後の自分はこの時代に鈴羽を送り出したのか、ずっと考えていたというダル。未来の自分は、娘にこの平和だった世界を見せたかったのでは?と……
「だから僕も覚悟を決めたわけ。鈴羽と同じように使命を果たそうって。僕にできる事をやろうって!」
人類初のタイムマシンを完成させる、そんな壮大な目標に向けての決意を固めたダル。そんなダルの言葉に、
「まゆしぃは……どうすればいいのかな?何かしたいけど何もできてない……」
倫太郎を立ち直らせただけで十分、というダルに、まゆりは首を横に振る。
あの日……倫太郎が心を挫くことなく復活していたら、全ては変わっていたかもしれない。
この一年、ずっと何かが欠けていた。ずっと変わらずにいてほしいもの……
「泣きたいくらい求めてる。叫びたいくらい望んでる。私オカリンのことが好き……多分、紅莉栖さんと同じくらい」
溢れんばかりに涙を流しながら、まゆりが吹っ切ったように続ける。
「ううん、違う。絶対に……紅莉栖さんに負けないくらいずっと……ずっと好き!」
「けど……だけど!鳳凰院凶真はもっと大好きなの!」
世界を股に掛けて活躍する、白衣を着た狂気のマッドサイエンティスト。倫太郎の中二病全開な脳内別人格。
「私は!鳳凰院凶真に会いたいよ!あの偉そうな高笑いが聞きたいよ!」
それがまゆりの選択なら、迷うことはない、と言うダル。
その言葉に、まゆりが顔を上げる。もう涙は流していない。それは鈴羽やダルと同じ、覚悟を決めた顔だった。
「ダル君。真帆さん。まゆしぃは今日だけ人質をやめようと思います!」
ーーー
秋葉原駅、改札から倫太郎が飛び出してくる。
なぜか電話が不通になっており、まゆりにも連絡がつかない。急いでラボに向かう。
「まゆり!!」
だがラボにまゆりの姿はない。いるのはダルと真帆だけ。
なぜ携帯が繋がらないのか?秋葉原一体に全キャリアで通信障害が発生し、依然として復旧していないらしい。
ネットには繋がるものの、規制されてるのかそれらしい情報は見当たらない。
@ちゃんねるにアクセスすると、オカ板ではクラッキング騒ぎが。板のスレタイすべてが
「サリエリの隣人に告ぐ」
で埋め尽くされている異常事態。だが倫太郎はハンドルネームと書き込み内容から、それらが「アマデウス紅莉栖」によるものだと気づく。
急いでアマデウスにアクセスする真帆、だがあろうことかすべてのデータが無くなっている!
「在るべき場所から遠ざけられる……じゃあ時を司る秘密もその在処もっていうのは?」
紅莉栖の記憶データが奪われた!?ということはタイムマシンの存在も!
ーーー
全速力で旧ラジ館に走る倫太郎。
ダルと真帆の話では、ひとりで未来を変えようとする鈴羽と、それを追うまゆりはタイムマシンに向かったという。
携帯は未だ不通、連絡はとれない……
「働いてもらうよ。C203……」
タイムマシンを前に、鈴羽がつぶやく。
とそこへ、まゆりが現れる。止めるよう説得にきたものと勘違いする鈴羽だったが、意外にも、去年の8月21日へ自分も連れて行ってほしい、という。
2010年8月21日……倫太郎と鈴羽がタイムマシンに乗って過去に戻ったあの日。
「あの一瞬じゃなきゃ意味がないの」
戻ってこれなくても構わない、と言うまゆりの決意を知り、鈴羽も同意。
その時、昇降口のドアを勢いよく開いて倫太郎が登場。まゆりを説得しようと試みる。
ふたりのそばに歩み寄ろうとする倫太郎に、鈴羽が発泡。銃弾が足をかすめ、倒れ込む。
「オカリンの空を覆っている雨雲を取り払ってくる!」
そう言って背を向けるまゆりに、倫太郎は為す術がない……
ーーー
どこかのビル屋上、大量の血を流し壁にもたれるようにして倒れている黒いライダースーツの女性。
その死体?を見下ろしている、もうひとりの黒いライダースーツの女……いったい?
ーーー
倫太郎の足の怪我を介抱し、立ち上がる鈴羽。
何をするつもりだ?と問う倫太郎に、使命を果し、未来を変える、と告げ、その場を後にする。
タイムマシンへ歩み寄る途中、スマホに着信が。
ダルからのメールだが、送信日はなんと2025年!
「件名:オペレーション・アークライト」というそのムービーメールを開くと、14年後のややほっそりとした面持ちのダルが!
「やぁ鈴羽、父さんだよ。こちらは2025年だ」
「このムービーメールが届いたということは、君とまゆ氏はシュタインズ・ゲートへの道をまた一つ見つけたということだ」
薄暗い部屋の中で撮影されたせいで顔は見にくく、落ち着いた雰囲気ではあるもののその声はまさにダル。
「気付いてないかもしれないが、君達の選択によって世界線はまた少し変動したんだ」
「つまり僕は、君が出発した世界線とは違う別の世界の橋田至ということになる」
ムービーの中でダルが、「オペレーション・アークライト」の詳細を伝えようとした、その時!十数名以上の武装集団が突如現れ、鈴羽を取り囲む!
まゆりを人質に取られ、無抵抗で降伏する鈴羽。タイムマシンのドアロックを解除し、中に入って起動するよう促される。
だが一瞬のスキを突き、隠していたアーミーナイフで兵士に斬りつける!
銃を奪い、次々と兵士たちを無力化していく鈴羽。まゆりを拘束していた兵士を撃ち抜き、解放に成功。
「まゆ姉さん!走って!」
昇降口に向かい、駆け出すまゆりと鈴羽。だが、兵士の放った銃弾がまゆりに……
ゆっくりと倒れ込むまゆり。その顔に、一筋の血が滴る……
そして、そのまゆりにゆっくり歩み寄るひとりの影。
倫太郎、ではなくそれは、黒いライダースーツの女。
それは果たして、かがりなのか、それとも……
そして、まゆりの生死は……
オカリンへの想いを胸に、決断したまゆり!しかし……
あっという間の30分、またもや急展開の第十七話、『双曲平面のアルタイル』
覚悟を決めた鈴羽&ダルの橋田親子に触発され、そして溢れんばかりのオカリンへの想いから、タイムマシンに乗ると決めたまゆしぃ。
涙を流しながら、これまで口にしたことが無かったオカリンへの愛を公言。
グイッと涙を拭い、笑顔で顔を上げたまゆしぃに心打たれ、今回も号泣ですよ。
原作には無いシーンでしたが、やはりアニメは見せ方・展開が上手いですね。
そして怒涛の後半、襲撃シーンから、まさかのまゆり被弾。
エンディングクレジットから、襲ったのは「DURPA」部隊のようですが……
果たしてまゆりの運命は!?
黒いライダースーツの女、中身ははどっち?もしかがりの方なら……
来週は、惨劇覚悟ですね。
まとめ
まゆしぃ、人質をやめる言うた直後にリアル人質とか……