高いところが大好きなガジェレポ!@gadgerepoです。こんにちわ。
みなさんは「京都タワー」をご存知でしょうか?
京都駅を北側中央口から出ると真っ先に目につく白いタワーは、9階建てビルの屋上にそびえ立つ京都市内で最も高い建造物です。
Photo by京都フリー写真素材
ロウソクをモチーフにしていると思われがちですが、実は「灯台」をイメージしているのは意外と知られていないところ。
そんな京都タワーを20年以上も絵に描き続けている画家がいることをあなたは知っていますか?
画家、吉川 博人
吉川 博人(きっかわ ひろと)さんは岡山県出身の洋画家。
絵の勉強のために京都の芸術大学に進学、大学在籍中から描き始めたシリーズ「京都タワーの見える風景」は京都を代表する寺社仏閣と共に映る京都タワーを描くだけでなく、何気ない日常の中にタワーが溶け込んでいる風景や、「こんなところからも見えるんだ!」という意外な場所から見えるタワーなど、計400点以上描き続けたもの。
大学時代に夜間市内中の公衆電話ボックスを掃除するバイトをしていたおり、地理に疎く道に迷ってしまった時に遠くでほのかに光る、さながら「灯台」のような京都タワーを頼りに清掃車を走らせていた体験が「京都タワーの見える風景」を描き始めたキッカケになったそうです。
ライフワークとも言えるそのシリーズは今現在も続いており、かれこれ20年以上にもなります。
京都タワーの見える風景を探すためにスケッチブックやカメラ片手に京都市内を歩きまわり、市内を探し尽くすと今度は「高いところからならタワーがよく見えるだろう」と京都をぐるりと取り囲む山々を登ってベストショットを描き始め、ついには登山が趣味になってしまったというから驚きですw
2011年にはそれまでに描き溜めた作品131点(タワーの高さ131メートルにちなんで)を収めた画集「京都タワーの見える風景」を自費出版。以来新聞やテレビ番組でも取り上げられました。
そんな吉川さん、京都タワーを訪れたことがある方なら「展望室の似顔絵屋さん」と言ったほうが馴染みが深いかもしれません。
そう、京都タワーを描き続け「初の個展を開くなら京都タワーのラウンジで」と京都タワーの運営会社に企画を持ち込んだことがキッカケとなり、作品を描くかたわらで京都タワーに訪れる観光客の似顔絵を独特のタッチで描いている似顔絵屋さんでもあるのです。
吉川さんとの出会いは……
実は筆者と吉川さんは、吉川さんが京都タワーの絵を描き始める前からの友人。
同郷で高校も同じ学校だったのですがその頃は顔なじみ程度、お互い進学で京都にやってきてからバッタリ街で出くわし、以来ずっと付き合いが続いています。
前述の吉川さんが京都タワーを描き始めるキッカケとなった公衆電話ボックス清掃のバイト、筆者と一緒にやっていました。
筆者は道に迷うこともなかったので、京都タワーに魅せられることもなかったのが悔やまれるところですw
吉川さんの個展が開催
そんな吉川さんの集大成とも言える個展が、来る2016年6月4日から開催されることになりました。
- 吉川 博人展『be 京都タワー 131 〜京都タワーの見える風景〜』
- 日時:2016年6月4日(土)〜9日(木)10:00〜18:00
- 場所:アートギャラリー「be 京都」
- 電話:075-417-1315 www.be-kyoto.jp
京都の歴史ある京町家を改装したアートギャラリーでの風情ある個展、展示販売やイベントも予定されています。
なにより、これまで描き続けた「京都タワーの見える風景」から選りすぐりの作品が展示され、さらには今回の個展にあわせて書き下ろした作品も公開されるとのこと。
見応えある個展となること請け合いです。
期間中下記の日程で、特別イベントとして「たわわちゃん」がやってくる!じゃんけん勝負で京都タワーにいこう!という催し物もあるようです。
日時:6月4日、5日 共に10時~11時
対象:中学生以下
定員:1日30名(先着順)
協力:京都タワー
さらに、展示期間中は出張似顔絵ということで一人500円(一人追加毎400円)で吉川さんが似顔絵を描いてくださるとのこと。
京都タワーに馴染み深いジモティーも、他府県の方々も、ぜひお越しくださいm(__)m