ガジェレポ!@gadgerepoです。こんにちは。
相変わらず動画配信サービスで映画三昧の筆者、今回はみんな大好きアン・ハサウェイ主演の映画『シンクロナイズドモンスター』を見てみたんですが……
※以下、ネタバレ注意。
コメディーものかと思いきや……
今回、Netflixで視聴した映画がコチラ。
いかにもお気楽な感じが漂うパッケージの「シンクロナイズドモンスター」、2016年に製作されたSF映画で原題は「Colossal(直訳:でっかい)」です。
主演と製作総指揮をアン・ハサウェイが務め、監督はスペイン・カンタブリア州出身のナチョ・ビガロンド。
目下仕事にあぶれているライター、グロリア(アン・ハサウェイ)はアルコール依存症。
酒癖の悪さが原因で同棲中の恋人ティム(ダン・スティーヴンス)にニューヨークのアパートから追い出され、ニューハンプシャー州の実家に帰ってくる羽目に。
そこでたまたま再会した幼なじみのオスカー(ジェイソン・サダイキス)の勧めで、彼が経営するバーで働くことになったものの、閉店後にはオスカーとその友人たちと一緒に朝まで酒を飲む毎日……
そんなある日、韓国ソウルに突如巨大な怪獣が現れ、ビルを壊し暴れ回るという事件が発生。テレビ画面に映るモンスターの動きが、公園の砂場で取った自分の行動と“シンクロ”していることに気づいたグロリアは……
というあらすじ。
割と“カルい”感じの導入、グロリアのキャラクターも相まって
「お騒がせな主人公が繰り広げる恋愛コメディーものに、怪獣要素を取り入れたお話か?」
と思わせながらストーリーは進行。
グロリアがオスカーたちの前で行った“検証結果”により、憶測は確信へと変わるのですが事態はさらに急変。
なんと、公園の砂場にグロリアとともに足を踏み入れたオスカーも、ソウル市街に“ロボット”として登場。さらに混沌とした状況に。
ここまでなら、なかなか突拍子も無い展開ながらグロリアの明るさと、彼女を取り巻く登場人物たちの“良き隣人”っぷりに救われて楽しく見ることが出来ていたのですが、オスカーの様子が徐々に変わり始めたあたりから暗雲が……
文字どおり、強大な力を手に入れたオスカーは次第に周囲に対して尊大な態度を取り始め、グロリアにもパワハラ・ストーカーまがいの行為を行うようになります。
そして二人の関係は悪化の一途をたどり、ついに最終決戦へ……
こんな感じで、終始視聴者の予想を裏切りつつ、物語はどんどんと鬱な方向へ展開。ラストもなかなかに救いのない終わり方で、見る者をけっこう暗〜い気持ちにさせてくれます。
この映画、その根底には“本当のモンスターは誰か?”という問いかけがあると思うんです。
そしてそれは、力を手に入れ豹変したオスカー(と思いきや、昔からその性質はあったわけですが)であったり、ラストで無残にもオスカーを〇〇したグロリア(こちらも〜以下同文)だったりと、見る人によって捉え方が変わると思うんですが……
いやいや、違うだろ!?
本当のモンスターは、グロリアに好意を持ち、少なくとも彼女もその気持ちを好ましく感じて一夜を共にしながら、目の前でグロリアにパワハラ行為、あまつさえ暴力を振るうオスカーに対して見て見ぬ振り。その直後にそのオスカーのお使いでグロリアに家財道具一式を送り届け、彼女の留守中に断りもなく家宅侵入してそれらを飾り付ける。ラストではテレビのニュースに映ったソウル市内を歩くグロリアを見て、すべての事情を理解した上でニッコリと微笑むというサイコパスっぷりを見せつけたジョエル (オースティン・ストウェル)だろうがよ!!!
という筆者の思いを誰かと共有したいので、『シンクロナイズドモンスター』、皆さんぜひ見てください。
まとめ
なかなかの問題作と言える『シンクロナイズドモンスター』。
でもやっぱりアン・ハサウェイの可愛さは正義!
/* アドレス要変更 */ https://t.co/1aK0X4IhC2 /* ここも変更 */ September 11, 2020