ガジェレポ!

京都在住の中年サラリーマンブロガー。 Mac、iPhone、ゲームにアプリなどなど興味をもったガジェットの情報をなんでもレポート。

夏なので、ほんとうにあった怖い話を書いてみる。

今週のお題「ちょっとコワい話」

ほんとうにあった怖い話のイメージ画像01

霊感0のガジェレポ!@gadgerepoです。こんにちわ。

8月に入り、いよいよ夏本番。日差しも日を追うごとに厳しくなってまいりました。

この時期になると、ネットの掲示版やまとめサイト、昔ほどではないにしろテレビでも特番が組まれ、何かと目にする機会が増えるのが『怖い話』

心霊写真や心霊動画、定番モノのオカルト話にリアリティー溢れる実体験話など、背筋も凍る様な話の数々に、怖がりながらもついつい引き込まれてしまいますよね。

はてなブログの “今週のお題”も「ちょっとコワい話」なことですし、それに乗っかって今回は、筆者が実際に体験した怖い話をお話したいと思います。

※以下、画像注意!

電話ボックスの先客

 

これは筆者が大学生時代、アルバイトで電話ボックスの清掃をしていた時の話。

ほんとうにあった怖い話のイメージ画像02

 

今や誰もが携帯電話を持つ時代、需要がなくなりめっきり少なくなった電話ボックスですが、筆者が学生の時分には現役で大活躍。

京都市街なら2〜300mに1台、閑静な住宅地でも公園には必ず設置されており、数も多いのでその整備・清掃は委託会社に一任されていました。

その清掃部門で、友人とともにアルバイトを始めたわけですが、時給こそ低いものの仕事環境はかなりの好条件。

というのも、仕事自体は決められたコースを社用車で巡回しながら、電話ボックスのガラス拭き・掃き取り・故障箇所のチェックと簡単な上に、基本的に仕事に入る日にちは自由、時間も夜間なら何時に始めても、いつまでかかってもOK。

GPS、ましてやドラレコも装備されていない社用車は、仕事さえ終えてしまえば後は自由に使い放題。田舎から出てきて自家用車のない大学生にとって、コレは大きなアドバンテージでした。

そんなわけで、日中は大学の講義や他のアルバイトに励み、夜9〜10時から深夜まで電話ボックスの清掃をする日々を送っていたのですが、ある日のこと。

その日も友人とコンビで、いつものコースを筆者運転で巡回し始めました。

このバイトを始めて早 半年余り、もはや地図を見なくても各コースのボックスを最短距離で回れるようになり、「そろそろひとりで回されるようになるかもね〜。」なんてことを話しながら1台のボックスに差し掛かります。

ふと目をやると、どうやら利用者がいるようです。

先にボックスで電話を使用しているお客様がいる場合、清掃員は基本、中に割って入ることはしません。お客様が電話を使い終わるまで外で待機するよう厳命されています。

「んっ?」

なにかしらの違和感を覚えながら、社用車をボックスの前に止め、チェックリストに目を通します。

リストのチェックポイントを確認しつつ、耳はボックスのドアが開く音を聞き漏らさないよう集中。1分1秒をムダにせず、仕事を早く終わらすためにこの半年の間で身につけたスキルの一つです。友人も助手席で、次のボックスへの道順を確認しています。

しかし、いつまでたってもドアが開く音はしない。

「長いな……。」とボックスに目をやると――

無人

あれっ?と思いながらも習性で身体はボックスの清掃に向かいます。住宅街から少し外れた、照明も少なく薄暗い風景。

周囲を見渡しても人影はありません。

「見間違いだったか……。」

時間を無駄にしたことに舌打ちしながら、友人に謝ります。

「ゴメン、人が入ってると思ったら見間違いやったわ。」

筆者が動かないのを見て、友人もならって待機していたと思ったからです。ところが……

 

「いや。人、いたよな……。」

 

人通りの多い場所、あるいはボックスの周囲に街路樹や植え込みなどがあれば、ガラスへの映り込みを見て二人とも勘違いした可能性はあります。

ですが、そのボックスはその場にポツンと孤立しており、見間違えるようなものはありません。

これはもしかして……と思いつつ、よせばいいのに怖いもの見たさから確認します。

「え〜と、中にいた人って……。」

「女の人。(筆)」

「女の人(友)」

「白っぽい服。(筆)」

「白っぽい服。(友)」

二人の息はピッタリ。さすがは相棒バディ

と、ここで筆者は気づきます。先ほど感じた違和感が何だったか……

この電話ボックスは広めの歩道に設置されており、中の電話はクルマの進行方向に向きあう形で置かれている。

つまり、ボックスの中に入り電話を使用すると、車道を通るクルマからは電話をしている人の顔を見ることはできません。

でも、筆者も友人も、表情こそ分からないものの「女の人」の顔を見ている……

「彼女」は電話をするわけでもなく、車道を通るクルマをジッと見ていたことになります。

 

ほんとうにあった怖い話のイメージ画像03

 

まとめ

 

その日はそのまま仕事放棄、偽りの日報を提出して這々の体で帰りました。
霊感0の筆者が体験した、唯一の怖い話です。