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【ネタバレ注意】三谷幸喜脚本のアガサ・クリスティー原作ドラマ第2弾『黒井戸殺し』感想

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黒井戸殺しのイメージ01

ガジェレポ!@gadgerepoです。こんにちわ。

2018年4月14日(土)、フジテレビ系列局で放送されたスペシャルドラマ『黒井戸殺し』

三谷幸喜によるアガサ・クリスティーの原作ドラマ化第2弾であり、2015年1月に放送された第1弾「オリエント急行殺人事件」も非常に面白かったので、楽しみにしていた筆者。

さっそく視聴しましたので、その感想などをツラツラと。

以下、ネタバレ要素を多分に含んでおりますので注意!

「アクロイド殺し」=「黒井戸殺し」

 

今回のドラマ「黒井戸殺し」、原作となっているのはアガサ・クリスティーが1926年に発表したエルキュール・ポアロシリーズの三作目、『アクロイド殺し』

前作に続いて、脚本・演出は三谷幸喜、主演は野村萬斎となっています。

あらすじは……

 昭和27年、日本の片田舎で唐津佐奈子(吉田羊)が死亡しているのが発見された。検死を行ったのは医師・柴平祐(大泉洋)で、死因は睡眠薬の過剰摂取。
 柴の親友で富豪・黒井戸禄助(遠藤憲一)は、佐奈子に結婚を申し込んでおり、ショックを受ける。黒井戸は自宅に柴を招き、柴に「佐奈子が夫殺しの件である男に脅されていると話していた」と明かす。そこへ佐奈子から遺書が届き、ひとりで読みたいと言う黒井戸を残し、柴は帰宅。すると、黒井戸が殺害されたと執事・袴田(藤井隆)から電話が。
 柴が駆け付け、部屋に入ると黒井戸が背中を刺されて死んでいた。女中頭・来仙恒子(余貴美子)が、東京にいるはずの黒井戸の義理の息子・兵藤春夫(向井理)を村で見かけたと証言し、春夫に疑いが。春夫の婚約者である黒井戸花子(松岡茉優)は疑惑を晴らそうと、柴家の隣に引っ越してきた不思議な男が、実は引退した名探偵・勝呂武尊すぐろ たける(野村萬斎)だと思い出し、捜査を依頼したいと柴に相談。花子の願いを受けて捜査を依頼する。勝呂は快諾し、柴に相棒としての協力を依頼。警部から、春夫だけでなく、あの晩黒井戸邸にいた全員が容疑者であると聞き、捜査を開始するが次々と不可解な事実が・・・。

 引用:民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」より、一部抜粋

黒井戸屋敷の面々に浮かび上がる闇の部分。全員が何かしらの嘘をついている、と見抜く勝呂だが……。

はたして事件の真相は!?

 

アガサ・クリスティー+三谷幸喜の組み合わせはやっぱり面白い!

 

筆者は、はずかしながら原作の「アクロイド殺し」を読んでいなかった(というか作品自体知らなかった)ので、最初から最後までハラハラ・ドキドキで観ることが出来ました。

ブログ・ツイッターで他の方のレビューを見たところ、原作を知っていても楽しめたという意見が多かったのは、やはり三谷幸喜氏の演出の妙といったところでしょうか。

探偵・勝呂武尊役の野村萬斎さんのオーバーすぎる演技に気を取られて話が入ってこない、という点も前作どおり。

登場人物を演じる役者さんの多くが、2016年大河ドラマ「真田丸」の面々だったのも、いろいろと妄想を掻き立てられてグッド。

なにより、勝呂武尊(野村萬斎)と相棒の柴平祐(大泉洋)の掛け合いが面白おかしく、同じく三谷作品の「古畑任三郎」における古畑警部補と、その部下今泉が思い起こされて楽しめました。

↓↓ここから、犯人等ネタバレあります!!↓↓

 

 

 

 

 

 

しかし、まさかの柴平祐(大泉洋)が真犯人。

原作・ドラマともシェパード=柴がストーリーテラー(語り手)として物語が進行していくのですが、じつはその語り手自身が犯人、という「叙述トリック」です。

原作では発表当時、推理小説において読者が犯人を推理するにあたり、読者が本文では知りえない情報があり、語り手=犯人に都合のよい記述がされているという点で「フェア・アンフェア論争」を引き起こしたそうですが、大泉洋さんのコミカルな演技と、前述の古畑警部補と今泉のイメージも手伝って、まったく予想できなかっただけに筆者には衝撃の結末。

また、犯行が発覚してからの柴医師の感情のない表情、弟想いの姉のため柴医師に自殺を促した勝呂の苦悶の様子など、心理面の演出と演技がさすが秀逸で思わずゾクッとしました。

惜しむらくは今後、勝呂(ポアロ)作品がシリーズ化されたとしても大泉洋のキャスティングは無い、という点でしょうか。

できればポアロの助手、ヘイスティングズ役として再登場してほしいものです。

 

まとめ

 

「クリスティー作品にはまだまだやりたいものがあり、あと50作くらいはできる。」と三谷氏。
よろしくオナシャス!!