夏祭り大好きのガジェレポ!@gadgerepoです。こんにちわ。
さて、今日も今日とて楽しくネットを巡回しているとこんな記事が……。
2010年の iPad登場以来、順調に売れ行きを伸ばしていたタブレット端末が今年に入って普及速度が失速。3四半期連続で前年割れを続けているそうです。
かくいう筆者も ASUSの Windowsタブ「VivoTab Note 8」を使っているものの、買った当初に比べて使用頻度は激減。もっぱら似顔絵描きに利用しているくらいで、家ではノートパソコンと iPhone 6 Plus でサイト閲覧やブログ執筆、その他もろもろをまかなっています。
どうしてこうなった?
タブレットが売れなくなってきた理由
上記の記事内でも触れていますが、ここのところタブレット端末が売れなくなってきた理由として考えられるのは、
1. 大型スマホの台頭 2. 買い替えの必要があまりない 3. 中途半端
といったあたりに集約されているのではないでしょうか。
大型スマホの台頭
昨年から急速に進んだスマホの大型化、そんな中で満を持して発売された iPhone 6 Plus は好調な売れ行きを見せ、液晶 5インチクラスのスマホがますます増えてきました。
それで割を食ったのが 7〜8インチクラスのタブレット端末。
画面の大きさにあまり差がないのに、それ 1台でウェブ・電子書籍閲覧・ゲームができて、いつも持ち歩いているスマートフォンがある以上、タブレットまでわざわざ買う必要性が感じられなくなっている人が増えた、ということでしょう。
実際筆者も、おおかたの用事は iPhone 6 Plus で片付いてしまいます。
PC よりすばやく起動してさっと使える、というタブレットの優位点も、スマホだって同じことが言えますしね。
買い替えの必要性
Apple から初代 iPad が市場に登場してはや 5年、ガジェット大好きのコアなユーザーから家族みんなでの使用を目的としたファミリー層まで、必要を感じたユーザーには iPad・Androidタブ・Windowsタブそれぞれがひととおり行き渡った感があります。
そして 2年で買い換えるユーザーの多いスマホと違い、タブレットはそれほど頻繁に買い換える必要性が感じられません。
スマホの買い替え期間が短いからこそ、その分タブレットにはあまりコストをかけたくないという人も多いのではないでしょうか?
タブレットの普及速度が落ちた理由は、こういったスマホとの買い替え頻度の差も関係していそうですね。
タブレットの中途半端感は異常
スマートフォンとパソコンの中間に位置する製品として登場したタブレット端末。
スマートフォンの手軽さ、軽快さと、パソコンのなんでもできる利便性を併せ持つ夢のデバイス!という立ち位置ですが、日頃持ち歩くにはタブレットは大きすぎて持ち運びが面倒だから、外に持ち出してまで使いたいとは思えません。
また、仕事用途には画面の小ささと性能不足が足を引っ張ります。
正直手軽さはスマホに、利便性は PCに比べ格段に劣っており、中途半端に感じるのは否めません。
遊びと仕事、それぞれの用途にはそれぞれに適したスマホと PCを利用、中途半端なタブレットには食指が動かないと考えるのは当然です。
タブレットはこのまま消えるのか?
では、このままタブレット端末はじょじょに売り上げが減少、いずれは iPodクラッシックのようにその役割を終え消え行く運命なのでしょうか?
いえ、そうは思いません。
普及速度が落ちたとはいえ、今後もタブレット端末は市場で求められ、おそらく一定の、安定した売り上げを続けるでしょう。
なぜなら高齢者が扱いやすい情報端末として、タブレットほど向いている製品はないからです。
大きくなったとはいえ 5インチサイズでは細かい文字が読みづらい高齢者も 10〜12インチサイズのタブレットなら視認性もよく、タッチパネルでの直感的な操作はマウスやキーボードで操作する PCよりも数段使いやすいです。
iPad Air のように大画面でありながら軽さを突き詰めたモデルが今後も増えてくれば、高齢者層へのアピール度はますます高まるでしょう。
そして現在、スマホをバリバリ使っている若年層ユーザーが将来高齢者層になったとき、小さいスマホの画面では操作しにくいとなってくると、今の高齢者層よりもスムーズにタブレットへと移行していくはずです。
追記
この記事を執筆した頃には噂だけだった Apple の大型タブレット“iPad Pro”も2015年11月11日に発売されました。
大型スマホとの差別化を図り、ビジネス・製作現場でも実用できる能力を持った iPad Pro は、新しいユーザー層獲得の試金石とも言えそうです。
まとめ
高齢化社会へと向かっている現代の日本。
高齢者にも扱いやすいタブレットは、医療機関や公共サービスでもどんどん採用されてくるでしょう。
スマートフォンとはまた違うところでの、人々の生活に根付いたデバイスとなるのではないでしょうか。