ガジェレポ!

京都在住の中年サラリーマンブロガー。 Mac、iPhone、ゲームにアプリなどなど興味をもったガジェットの情報をなんでもレポート。

「Apple Watch」の販売は世界標準をかけた戦いのスタート。

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100均の腕時計を愛用している@gadgerepoです。こんにちわ。

米Appleは3月9日(日本時間で3月10日)に行われたイベントにて、スマートウォッチ「Apple Watch」はアメリカや日本では4月24日に発売すると発表いたしました。

www.itmedia.co.jp

2015年はウェアラブル端末流行元年!

発売日が決まり、価格帯も発表、ガジェット大好きの筆者としても気になって仕方ありません。
新し物好きを自負する方々の中には、すでに購入を予定されている人も多いのではないでしょうか?
Apple にとっての「iPod」「iPhone」「iPad」に続く新たなハードウェア、世界中がその動向に注目するのも無理からぬ話です。

「Watch」と名前に付いているものの、時刻を知らせる機能だけでなく iPhone と連携することによって様々な機能を有する「腕時計型ウェアラブル端末」という位置づけの Apple Watch。
いよいよ発売されることにより、ウェアラブル端末を取り巻く業界、そして古くから腕時計を作る時計メーカにどのような変化が訪れるのでしょうか?

「真打ち登場」に対向するスマートウォッチメーカー

2014年9月の発表以前から “Apple が腕時計型端末を出す” という噂はささやかれており、Apple に先駆けてスマートウォッチを発表したサムスンをはじめ、LGやモトローラー、SONYなど多くのメーカーがスマートウォッチ市場に参入しています。

これらの多くは Google がスマートウォッチ用に最適化したOS「Android Wear(アンドロイド・ウェア)」を搭載し、スマートウォッチ独自で、あるいは Android 搭載スマートフォンと連携して通話や運動・健康管理機能などをユーザーに提供する形態を取っており、 iPhone と連携する Apple Watch との熾烈な「OS 代理戦争」がここでも繰り広げられることになります。

2014年第4四半期のスマートフォン世界販売シェアで、サムスンを抜いて首位となった Apple。好調な iPhone 6/Plus の牽引力により最高のスタートダッシュをきって Apple Watch が抜きん出ることができるのか。
はたまた先行するもイマイチ盛り上がっていなかった他社スマートウォッチ勢の中で Apple Watch という起爆剤を得て、価格面や、世界的に見れば圧倒的シェアを誇る Android端末との連携という優位を活かしてトップに躍り出るメーカーが現れるのか。
スマートウォッチの「世界標準」を手にするのは?
現状の情報から推察するに、モバイル決済システム「Apple Pay」や、家や自動車の鍵代わりとなる「スマートロック機能」など Apple による一貫したサービス提供が期待できる Apple Watch が有利のように筆者は感じるのですが、いかがでしょう?

どうなる老舗時計メーカー

本日、こんな記事を見ました。スイスの時計大手スウォッチ・グループが腕時計で支払いなどを可能とする近距離無線通信チップを搭載した新型の「スウォッチ」を発表したそうです。

jp.reuters.com

この記事の中で、スマートフォンに接続してニュースや天気などの情報にアクセスできる「Bluetooth(ブルートゥース)」搭載モデルの発売に言及しており、大手時計メーカーもまた、「スマートウオッチ」に参入の流れとなってきました。

筆者もそうなのですが、最近腕時計を常用している人が本当に少なくなりました。出先で時間を確認するのはもっぱら携帯電話やスマホ、というのが若者を中心に増えてきているそうです。
ただでさえ「若者の腕時計離れ」が進む中、 Apple Watch の登場により、“ただ時間だけを確認するための”腕時計がさらに売れなくなってしまうのは、簡単に想像できることです。

iPod が音楽業界の仕組み、あり方そのものをガラリと変えてしまったように、Apple Watch の登場もまた、今まで代わり映えのなかった時計業界を一変させてしまうきっかけとなるでしょう。(すでにそうなっているかもしれませんが。)
今まで、ただただ時計を作り続けてきた大手の老舗時計メーカー。このまま愚直に歩む道を選ぶのか、時代の流れを感じ取って次なる一手を投じるのか、ここでも腕時計の「世界標準」を決める戦いの火蓋が切って落とされました。

まとめ

Apple はこれまで音楽業界に携帯電話業界と、もともとの土俵であるパソコン業界とは違う業界で画期的な商品を発表し、旋風を巻き起こし、業界の勢力図を塗り替えて来ました。
今回の Apple Watch により、またしても異業界での「スタンダード」を勝ち得るのか、それとも競合・古株の面々がそれを阻止するのか。4月24日以降の動向が楽しみです。