ガジェレポ!

京都在住の中年サラリーマンブロガーです。主にMacやiPhone、ゲームなどの情報をレポートしていましたが、もうなんでもありの雑記ブログに変更。

【シュタインズ・ゲート ゼロ】第十五話『漸近線のリコグナイズ』感想

 漸近線のリコグナイズのイメージ01
TVアニメ「シュタインズ・ゲート ゼロ」第十五話より

ガジェレポ!@gadgerepoです。こんにちわ。

TV アニメ『シュタインズ・ゲート ゼロ(STEINS;GATE 0)』、第十五話「漸近線のリコグナイズ」の感想です。

第十五話あらすじ ※ネタバレ注意

 

「か……かがり!待て!!」

悪夢にうなされ、タイムマシンの中で目を覚ます鈴羽。

窮屈な体勢から身を起こし、光学迷彩されたマシンのハッチから旧ラジ館の屋上に出て、ひとつ伸びをする。

ふと屋上出入り口に目をやると、フェイリスが差し入れのケーキを手にして、にこやかに立っている。

「どうにゃ?」

ケーキを頬張りながらフェイリスが尋ねる。

「うん。やっぱりもって1週間かな。みんなには悪いけど……」

ふとフェイリスが、鈴羽のポケットにつっこまれた写真に目を止める。

まだ幼い鈴羽と、母親である由季のツーショット。

だが写真の中の鈴羽は、どこか困ったような顔をして目を背けている。

なぜそんな顔をしているのか、今となっては鈴羽にも思い出せない……

タイムマシンに残された燃料はあと僅か。鈴羽は決断を迫られていた。

しかしその決断を前に、鈴羽にはどうしても気になる問題が。それはダルと由季、ふたりの関係がまっったく進展していないこと。

特にダルは積極性に欠け、近頃ではふたりだけで会うことはおろか、連絡さえもとっていないらしい。

このままでは、鈴羽が生まれてこない世界線への移動も考えられる……

業を煮やし、ダルに虚実入り乱れた情報で発破をかける鈴羽だったが、当の本人は危機感ゼロ。

鈴羽はダルの自信の無さが、自分から積極的にアプローチしようとしない原因だと指摘。

“自ら行動しない者に未来は訪れない” という未来のダルの言葉により、ついに「その気」にさせることに成功する。

ーーー

「えっとつまり……明日のデートまでに、ダル君が自分に自信が持てるようにすればいいってこと?」

「ダル改造計画」のためにラボに集まったまゆり・フェイリス・ルカ子・萌郁、そして鈴羽。

それぞれの視点からダルにアドバイスするが、自分に自信が持てたかどうかは怪しい……

と、そこへ遅れて真帆がラボに到着。日本に到着してレスキネンや倫太郎と会っていたところへ、鈴羽からの「助けて」というメールを受けて駆けつけたのだ。

事情を聞いた真帆はダルにアドバイス……ではなく、見るからに怪しい装置を取り付ける。

睡眠学習装置のようなもの、という真帆だが、その様子はまるで洗脳装置そのもの。果たして「自分はいい男」という情報を植え付けられたダルの運命は?

ーーー

翌日、デートの日。

待ち合わせ場所に、にこやかにやってきた由季だったが、そこで待っていたのは……

「由季さん!」

いつもの様子とはうって変わり、まるで “きれいなジャイアン” のようなダル!

洗脳?は成功、自分に自信が持てたようだ。その効果に、様子を見に来た真帆自身も驚いている。

高級レストランにエスコート、食事の後は夜景の見える公園、と出来る男っぷりをいかんなく発揮するダル。

しかし、由季の反応はどうも今ひとつ。まるで様子の違うダルに戸惑いさえ覚えているようだ。

デートの締めくくり、ダルは本ミッションの最終目的である告白を躊躇なく決行するが、結果は……

ーーー

告白する前に、由季に逃げられてしまったダルがラボの屋上で落ち込んでいる。

すっかり自信を失くし、由季が自分と結婚するということ自体信じられなくなってしまったようだ。

慰めようとする鈴羽の言葉にも、まったく耳を貸さない。

無理に告白を仕向け、逆にダルと由季の関係を悪化させてしまったことに責任を感じる鈴羽。

(そうだ、あの時も……)

第三次世界大戦中の未来。

物資を調達してきた由季の元へ、幼い鈴羽が駆け寄ろうとする。

と、そこへドローン型対人用兵器が飛来、銃口を鈴羽に向ける!

とっさに鈴羽をかばい、機銃掃射を浴びる由季。母の血を浴び、狂ったように叫びながら鈴羽はドローンを撃ち落とす……

つらい過去を思い出しながら、“自分を生んでくれた父さんと母さんが仲良くしてるところを見たかった” とダルに打ち明ける鈴羽。

そんな鈴羽の想いを聞いて、ダルは勇気を振りしぼり、「明日もう一度会って欲しい」と由季に電話する。

ーーー

翌日、待ち合わせ場所に現れたダルは普段どおりのタンクトップ姿。

UFOキャッチャーにコスプレショップ、食事はゴーゴーカレーといった飾らないデートに、ダルも由季も楽しそう。

映画も観終わり、秋葉原の街を散歩する途中で由季の「やっぱり、いつもの橋田さんの方が素敵だと思います」という言葉に背中を押されたダル。

鈴羽が影から見守る中、ついに由季に告白!

「ぼ、僕は……、僕は君に一生萌え萌えキュンだおー!!」

由季は……

頬を赤らめながら、ダルの手を取り優しく握り返す。

その様子を見ながら、鈴羽は目に涙を受かべる。

(よかった……。これでもう……)

視線をふと戻すと、ダルと由季がこちらを見て笑っている……

ーーー

夕日を浴びながら肩を並べ、話している鈴羽と由季。

「妹思いのいいお兄さんですね」

「うん。あたしの最高の家族だよ」

ふと、由季の正面に向き直し、鈴羽が深々と頭を下げる。

「その……兄の事、これからもよろしくお願いします」

すると、由季が少し照れながら

「私も……至さんに萌え萌えキュン、なんですよ」

その笑顔を見て、ハッとする鈴羽。

「鈴羽。あなたが生まれてくれてよかった」

そう言って微笑んだ母の笑顔が重なる。

大切な母・由季とのツーショット写真。笑顔の母と、笑いながらカメラを構える父に、ちょっと面映おもはゆい思いをしたのが思い出される。

鈴羽をかばい、銃の一斉掃射を浴びながらも笑顔で「ありがとう」と言った母……

すべてが昨日のことのように思い出され、止めどなく溢れてくる涙を鈴羽は止めることが出来ない。

「あれ……おかしいな、あたし……何で?」

そんな鈴羽を優しく抱きしめる由季。

「いいのよ。何も言わなくて」

その目には涙が浮かんでいた……

ふたりから少し離れ、自分の手を見つめているダル。

これから自分が成さなければならないこと、そして守るべきものが出来たことへのプレッシャー。

しかし、その顔は自信に満ち溢れている……

ーーー

由季との写真をダルに撮ってもらった後、ふたりと別れた鈴羽。

(ありがとう……母さん)

涙を拭い、歩き出した鈴羽の目は覚悟を決めた戦士の目だった……

 

橋田家の家族愛に感動のアニメオリジナル回

 

今回は原作には無いアニメオリジナル回、鈴羽を中心にダル・由季ら「橋田親子」が活躍するお話でした。

両親ふたりをくっつけようと奮戦する鈴羽が可愛らしい!

名作「バック・トゥ・ザ・フューチャー」やシュタゲと同じ科学アドベンチャーシリーズの「カオスチャイルド」、スピンオフ作品である「比翼恋理のだーりん」からのネタも満載で思わずクスッとなる場面も。

前半のコメディ路線からの後半、鈴羽がボロボロ泣き出すシーンは当然筆者ももらい泣きです。

そしてオカリンは今回もほとんど活躍なし……

留学目指して頑張っているものの、まゆりやラボメンたちと溝が出来ちゃってる感が気にかかりますね。

いろいろ覚悟を決めた鈴羽&ダル。

果たしてオカリンが覚悟を決めるきっかけはどう描かれるのか……

来週も楽しみ!

 

まとめ

 

鈴羽&由季役の田村ゆかりさん、今回はご苦労様でした!