ガジェレポ!

京都在住の中年サラリーマンブロガー。 Mac、iPhone、ゲームにアプリなどなど興味をもったガジェットの情報をなんでもレポート。

【書評】 読み手を動かす魅惑の文章を!『みんなが書き手になる時代のあたらしい文章入門』【Kindle Unlimited 対応】

みんなが書き手になる時代のあたらしい文章入門のイメージ01

ガジェレポ!@gadgerepoです。こんにちわ。

Amazon の電子書籍読み放題サービス『Kindle Unlimited』にキャンペーン入会した筆者。まもなくその期限も切れそうなので、今必死に読み漁っています。

今回もその中から、『みんなが書き手になる時代のあたらしい文章入門』をご紹介したいと思います。

文章はコミュニケーション不足、伝わりやすい「論理的な文章」とは?

 

ブログ執筆のスキルアップを目論んだ筆者が今回読んでみた「みんなが書き手になる時代の あたらしい文章入門」は、ライターであり数多くのベストセラーを世に送る 古賀 史健氏 著作の文章作成に関するアドバイス集。

 

  • 文章を書く人間が文章を書く目的は、「読者を動かすこと」である。

  • しかし、「おしゃべり」と比べて文章はお互いの顔も見えず、声も聞こえず、感情表現に乏しい「不自由な伝達ツール」と言える。

  • だからこそ、文章で読者を動かすには「論理的であること」が重要。

という観点から、論理的な文章のポイント・構成・展開といった文章の書き方について、読みやすくまとめられています。

特に筆者が「これは使える!」と感じたのは次の二点。

1 映画のカメラワークに学ぶ、導入(遠景=客観)・ 本編(近景=主観)・エンディング(遠景=客観)の文章構成

分かりやすい文章の構成は、映画に学ぶことができる。

文書の基礎構成である「序論・本論・ 結論」はそのまま映画・映像作品の「導入・ 本編・エンディング」であり、それぞれのカメラワークを置き換えると……

  1. 導入は遠景、風景や季節がわかるように
    =客観的な視点、解説
  2. 本編は近景、登場人物の表情を捉える
    =書き手の主観的意見、論点や自説
  3. エンディングは再び遠景、静的なロングショット
    =客観的な結論、まとめ

となり、読者に理解しやすく、リズムの良い構成となる。

2 起承転結から起転承結へ

四コマ漫画に見られる「起承転結」は小説やエッセイには向いているがビジネス文書・小論文には向いていない。

これまでの展開をひっくり返してしまう「転」は読み手に「裏切り」を感じさせる。

しかし、「正しい」だけの文章は読者を飽きさせてしまう……。

そこで「転」を配置替えし「起転承結」の構成とする。つまり、序論において自論・一般論(起)からの疑い・逆説(転)という流れにする。

これによって、読者は文章に注目し、スムーズに引き込まれていく。

 

この二点は説得力があり、実際にブログ記事にも応用できそうで試してみたくなりますね。

他にも著者の解説が例文とともに簡潔に、それでいて分かりやすくまとめられ、充実した内容となっています。

紙の本にすると 88ページというボリュームも、頭に入りやすい、ちょうどいい長さですね。

 

まとめ

 

古賀 史健氏 著『みんなが書き手になる時代のあたらしい文章入門』
説得力のある「読者を動かす」文章術を身に着けましょう。