ガジェレポ!@gadgerepoです。こんにちわ。
Amazon の電子書籍読み放題サービス『Kindle Unlimited』にキャンペーン入会した筆者。まもなくその期限も切れそうなので、今必死に読み漁っています。
今回もその中から、『みんなが書き手になる時代のあたらしい文章入門』をご紹介したいと思います。
文章はコミュニケーション不足、伝わりやすい「論理的な文章」とは?
ブログ執筆のスキルアップを目論んだ筆者が今回読んでみた「みんなが書き手になる時代の あたらしい文章入門」は、ライターであり数多くのベストセラーを世に送る 古賀 史健氏 著作の文章作成に関するアドバイス集。
文章を書く人間が文章を書く目的は、「読者を動かすこと」である。
しかし、「おしゃべり」と比べて文章はお互いの顔も見えず、声も聞こえず、感情表現に乏しい「不自由な伝達ツール」と言える。
だからこそ、文章で読者を動かすには「論理的であること」が重要。
という観点から、論理的な文章のポイント・構成・展開といった文章の書き方について、読みやすくまとめられています。
特に筆者が「これは使える!」と感じたのは次の二点。
1 映画のカメラワークに学ぶ、導入(遠景=客観)・ 本編(近景=主観)・エンディング(遠景=客観)の文章構成
分かりやすい文章の構成は、映画に学ぶことができる。
文書の基礎構成である「序論・本論・ 結論」はそのまま映画・映像作品の「導入・ 本編・エンディング」であり、それぞれのカメラワークを置き換えると……
- 導入は遠景、風景や季節がわかるように
=客観的な視点、解説 - 本編は近景、登場人物の表情を捉える
=書き手の主観的意見、論点や自説 - エンディングは再び遠景、静的なロングショット
=客観的な結論、まとめ
となり、読者に理解しやすく、リズムの良い構成となる。
2 起承転結から起転承結へ
四コマ漫画に見られる「起承転結」は小説やエッセイには向いているがビジネス文書・小論文には向いていない。
これまでの展開をひっくり返してしまう「転」は読み手に「裏切り」を感じさせる。
しかし、「正しい」だけの文章は読者を飽きさせてしまう……。
そこで「転」を配置替えし「起転承結」の構成とする。つまり、序論において自論・一般論(起)からの疑い・逆説(転)という流れにする。
これによって、読者は文章に注目し、スムーズに引き込まれていく。
この二点は説得力があり、実際にブログ記事にも応用できそうで試してみたくなりますね。
他にも著者の解説が例文とともに簡潔に、それでいて分かりやすくまとめられ、充実した内容となっています。
紙の本にすると 88ページというボリュームも、頭に入りやすい、ちょうどいい長さですね。
まとめ
古賀 史健氏 著『みんなが書き手になる時代のあたらしい文章入門』
説得力のある「読者を動かす」文章術を身に着けましょう。