疑り深いガジェレポ!@gadgerepoです。こんにちわ。
このところ、Twitterのタイムライン上で『Vita 終了!』という文字が踊っていますが……
携帯ゲーム機市場に関する、SIEの厳しい見解
PlayStation®Vitaは、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下 SIE)が2011年から発売している携帯ゲーム機。
PSP®の「ハイエンド携帯ゲーム機路線」を踏襲し、さらなる高性能を売りとしてコアゲーマーを中心に支持されていましたが、売上は低迷。
そんなVitaが「ついに終了か!?」と囁かれているのですが、事の発端はこの記事。
SIEの子会社として、ゲームソフト開発を統括するワールドワイド・スタジオ。そのプレジデントである吉田修平氏へのインタビュー記事ですが、その中でPlayStation®Vita の後継機について聞かれたところ……
吉田:私の方には、まったく情報がないです。
PS4を全世界で1億台普及させるため、PS VRを200万台普及させるため、精一杯がんばっていきますし、PlayStation Vitaについても引き続きさまざまなタイトルが供給されていきますから、それにむけてサポートを進めていきます。引用:【TGS2017】PS4一億台の普及に向けて、さまざまな努力を続けていくーSIE吉田修平氏インタビュー | インサイド
という発言が。
そしてさらに、SIEのプレジデントであるアンドリュー・ハウス氏もインタビューを受け……
この中でハウス氏は
- 日本やアジアを除く地域では、携帯ゲーム機に大きな需要はなかった。
- 携帯ゲーム機と家庭用ゲーム機のハイブリッドである「Nintendo Switch」と対抗する計画は今のところない。
- 今後は高い密度で繋がったゲーム体験と、家庭の大きな画面で様々な人々と繋がることができるエンターテインメントの実験にフォーカスしていきたい。
と話しています。
これらの発言を受けて「Vita の後継機を作る計画は無い」という報道が流れ、さらにそれを曲解した記事が出回ったために「Vita 終了!」となったようです。
「Vita の後継機」じゃないのは作ってるんじゃない?
PlayStation®Vitaの今後の展開について、当ブログでも何度か言及してきました。
PlayStation®Vita は本当にソニー最後の携帯型ゲーム機になってしまうのか? - ガジェレポ!
先行き不安なPlayStation®Vita、気になる今後の展開は? - ガジェレポ!
筆者としては、携帯ゲーム市場で圧倒的シェアを誇る「任天堂」に対抗し、切磋琢磨して市場を盛り上げる意味でもSIEにはPlayStation®Vita の後継機を検討して欲しい、と思っていたわけですが……。
しかし、上記のインタビューでハウス氏は携帯ゲーム機と家庭用ゲーム機のハイブリッドである「Nintendo Switch」と対抗する計画は今のところないと言っており、携帯ゲーム機である「Vita の後継機」への言及は避けています。
ということは、「Vita の後継機を作る計画は無い」というのは早計のようです。
とはいえ、携帯ゲーム市場において「ニンテンドー3DS」に追いつくことも叶わず、さらにはスマホゲーの台頭でますます売り上げが落ちている以上、前途は多難。
もしかしたら SIEは携帯ゲームではなく、さらには「Nintendo Switch」のようなハイブリッド機とも違う新たなデバイスの開発を進めているのかもしれませんね。
例えば、現状はPlayStation®4と組み合わせて使われる「PlayStation®VR」ですが、PlayStation®4に代わって接続する高性能で携帯型のコアシステムデバイス……なんてのはどうでしょう?
まとめ
ソニーの携帯ゲームファンである筆者としては、気が気じゃない話です。
信じてるよ!