ガジェレポ!@gadgerepoです。こんにちわ。
先日、11月9日にはてな運営からブログ開設1周年のお祝いメールをいただきました。
WordPressから「はてなブログ」に引っ越してはや1年、なんとか細々とやってこられたのも皆様のあたたかい応援のおかげです。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
そんなメデタイ雰囲気の中、今日の話題はお墓についてです。
「墓じまい」ってナンですか?
仕事の関係で最近初めて「墓じまい(廃墓)」という言葉を聞いた筆者。
調べてみると、「現在所有しているお墓を撤去し、お骨や棹石 (さおいし・台の一番高いところに乗っている墓石)は永代供養墓、もしくはより管理負担の少ないお墓へ移転すること」だそうです。
お骨や棹石以外の台石等は処分し、永代使用権(お墓がある土地についての使用権)をお寺・霊園に返還し更地に戻します。
永代供養墓は永代供養墓の運営者(寺院や霊園など)が、管理や供養してくれる人がいなくても永代にわたり管理・供養してくれるお墓のこと。
つまり、「墓じまい」は理由あってお墓を守ることが出来なくなる人に対して、お墓に関する責任や負担を軽減してくれる救済システム、といえます。
「墓じまい」を行うケース
どのような人がこの「墓じまい」を必要としているか、というと……
- お墓の管理を継いでくれる子どもがいない。
- 子どもはいるが、跡を継いでくれない。
- 子どもが女の子ばかりで、他家に嫁いでいる(あるいは嫁ぐ予定)。
- 子どもにお墓の管理で苦労をかけたくないと考えている。
- お墓が遠方にあるため、お墓参りやお墓の管理が難しい。
などが挙げられます。
お墓に定期的にお参りし維持管理する者がいなければお墓は荒れ放題となり、お墓の継承者がいないお墓は無縁仏となってしまいます。
しかし、お墓を受け継ぐということは年間管理料やお墓のメンテナンス費用の負担も継承するということ。
今の時代の若い世代には、大切だとはわかっていても重荷に感じる人が多いのではないでしょうか。
そしてそれが分かるからこそ、子どもにお墓のことで負担をかけたくないと思う方もいます。
また、故郷を離れて都市部で働く人にとっても定期的なお墓参りや維持管理は困難。
そうはいっても、お墓がある限り供養と管理の義務は避けて通れないわけで……。
こういった方々に、「墓じまい」という選択肢があるということを知っていただければ、と思います。
「墓じまい」費用と手続きは?
じゃあ「墓じまい」の費用はどのくらい必要なんでしょうか?
「墓じまい」にあたってお墓の解体や撤去、墓地を更地にする工事費用はもちろん、各種手続き、さらには改葬先の手配など様々な作業が発生します。
お墓の大きさや解体作業の難しさなど、状況によって値段は変わるため一概に「幾ら」とは言い切れないようです。
こちらのサイトによれば……
お墓の面積によって
1㎡の墓地 → ¥80,000(税込)
2㎡の墓地 → ¥160,000(税込)
3㎡の墓地 → ¥240,000(税込)
4㎡の墓地 → ¥320,000(税込)
という価格になっていますので目安として参考にしてはいかがでしょう。
また、「墓じまい」をするには墓地管理者への承諾や移転先の証明書、改葬許可申請書などの定められた書類・手続きが必要となります。
こういった手続きを代行してくれるサービスもありますので、まずは最寄りの石材店でお見積をとってみることをオススメします。
「墓じまい」の問題点
ここ数年で利用者が増えている「墓じまい」ですが、これまで墓地のあったお寺や霊園との廃墓に関しての金銭的トラブルや、先祖代々から続くお墓に関して身内・親族との話し合い不足によるトラブルなど、それに伴った問題も多々あるようです。
不要なトラブルを避けるためにも、お墓を受け継いだのは自分だからと勝手に決めるのではなく、親戚やお墓のある寺院・霊園、石材店と相談の上で進めていくのがベストです。
まとめ
筆者も故郷を離れ、子どもは娘2人という立場から決して他人事ではない『墓じまい』。
お墓の継承も難しくなってきた現代、お悩みの方もそうでない方も、こういった方法もあるということを知っていただければ幸いです。