家中のあらゆる家電を無線化したいガジェレポ!@gadgerepoです。こんにちわ。
以前ご紹介したように、筆者は所有デジカメ2台に無線LAN 内蔵メモリーカードである『Eye-Fi』をセットして利用しています。
ところがこのEye-Fi、旧モデルである「X2カード」が2016年の7月6日をもってサポート終了、2016年9月16日には主要サービスの一部が利用停止となることがアナウンスされていました。
まさに“神機能”ともいえる製品の突然のサポート終了宣言に、「そんな無責任な!」と憤慨していた筆者ですが、どうやら旧カードでも一部機能が継続利用できる救済ソフトウェアがリリースされたようです。
利用できなくなる旧モデルってナニ?
この度、7月6日をもってサポート終了と相成ったEye-Fi X2カード、対象となる製品&アプリケーションは以下のEye-Fi 1.0 製品となる……
- オリジナルpre-X2の全製品 (オリジナル、ホーム、共有、探索、ビデオ共有、ビデオ探索、プロ)
- 4GB Geo X2
- 4GB Connect X2
- 8GB Explore X2
- 8GB Mobile X2
- 8GB Pro X2
- 16GB Pro X2
- Visioneer X2
- Sandisk X2
- Eye-Fi Windows デスクトップソフトウェア (Eye-Fi センター)
- Eye-Fi Mac デスクトップソフトウェア (Eye-Fi センター)
- iOSのEye-Fi アプリ
- AndroidのEye-Fi アプリ
- Eye-Fi センターウェブアプリ (center.eye.fi)
となっており、新モデルである
- Mobi
- Mobi Pro
- Eyefi Cloud
といった製品およびアプリケーションは今後も継続して利用することができます。
サポート終了・サービス停止の理由は「対象製品ラインに含められている主要テクノロジーの一部が時代遅れとなりつつある」ためであり、米国ではすでに2015年3月をもって正規販売経路を通じた出荷を停止しているこれらの製品は保証期間外で、使い続けることはセキュリティの面でもおすすめできない、ということのようです。
無線LAN内蔵メモリーカードが隆盛を極めたのも今は昔、デジカメに同機能が搭載されているのが当たり前となっている昨今では仕方のない流れかもしれません。
旧モデルに対応したEye-FiからPCへの画像転送ソフトが公開
しかし今回、対応アプリが軒並みサービス停止して「ただのSDカード」と化したEye-Fi X2カードを救済するために、カードからPCに自動で画像転送する基本機能だけを利用可能なソフトウェアがMac用・PC用ともに公開されています。
※2017.07追記 すでに公開は終了しているようです。
さっそくMac用ソフトウェアをダウンロード・インストールしてみます。
インストール中、Eye-Fi X2カードをMac・PC本体のSDカードスロットに、もしくはカードスロットアダプタを介してUSBポートに接続するよう促されます。
接続するとカードのスキャニングが開始され、しばらくすると右下の「Next」がアクティブになるのでクリックします。
オプションで「Wi-Fiネットワークの追加」「選択した画像のみ転送するモードの有効化」「転送フォルダの設定」がカスタマイズ可能。
設定終了後、右下の「Finish」でインストール完了です。
インストール後、再度Eye-Fi X2カードをMac・PCに直接接続するか、デジカメにセットした状態でMac・PCと同一Wi-Fiネットワークに接続されれば転送が始まります。
まとめ
この“自動画像転送ソフトウェア”はあくまで「旧モデルユーザーへの救済措置」、「他のサービスへ移行するための時間稼ぎ」が目的であって、ヘルプ・サポートや保証は一切無し。
今後アップデートされることも無いため、OSのアップデートやセキュリティーの関係でいつまた使えなくなるかわかりません。
しかし、このソフトウェアを日本のユーザーに向けて紹介してくださったアイファイジャパン創業者の方、そして開発・公開に尽力してくださったEyefi社創業者の方の熱意と責任感には頭がさがる思いです。
田中 大祐 - Eyefiを支えてくれた皆様へご報告... | Facebook