ファーストガンダム世代のガジェレポ!@gadgerepoです。こんにちわ。
米Appleは2016年3月15日(日本時間16日)に新製品の発表イベントを開催するようです。
4インチサイズの小型iPhoneをはじめ、新型のiPad Air 3などが発表されるとの見方が濃厚ですが、筆者は「Apple CarPlay」の動向が気になります。
目次
- いよいよ日本でも搭載車登場の「Apple CarPlay」
- Appleが目指すiPhoneを核(コア)としたシステム構築
- iPhone=コア・ファイター?
- ネックはデータ通信の容量・速度制限?
- まとめ
いよいよ日本でも搭載車登場の「Apple CarPlay」
「Apple CarPlay」はタッチパネル搭載の車載装置で、iPhoneとLightningケーブルで繋げることによりiPhone上の音楽や動画を楽しむことはもとより、地図によるナビゲーションや通話・メッセージの送受信を車載タッチパネルやSiriによる音声入力を使って操作できるシステムです。
2016年2月18日から発売開始となるスズキの新型車「イグニス」は、国内自動車メーカーとして初めて「Apple CarPlay」にオプション対応しています。
また先日、国内音楽配信サービス「AWA」が「Apple CarPlay」に対応したことが発表されました。
国内自動車メーカーの「Apple CarPlay」対応は今後スズキ以外にもホンダや三菱が2016年中の対応を予定しており、搭載車が増えることでインターフェイスが最適化されたCarPlay対応アプリも充実していくことが予想されます。
Appleが目指すiPhoneを核(コア)としたシステム構築
iPhoneと親和性の高い、というかiPhoneがなければ役に立たないApple CarPlayですが、同じく「Apple Watch」もiPhoneとBluetooth接続することで様々な機能が利用できるデバイスですね。
iPhone以降、iPadやApple TVなどそれ単体で使用できるデバイスがリリースされていましたが、ここ1〜2年はiPhoneと組み合わせることで機能するシステム・デバイスが目立っています。
またOS X Yosemite以降のMac OSも、「Handoff」や「AirDrop」、「Instant Hotspot」などiPhoneとのシームレスな作業環境が手軽に構築できるよう改善されています。
このようにAppleはiPhoneの世界的な大ヒットを受け、「二匹目・三匹目のドジョウ」を狙ってiPadシリーズを発売し事実タブレット市場では唯一の勝ち組として成功を納めていますが、ここ最近はiPhoneを中心としたシステム環境構築に力を注いでいるようです。
ソフトウェアとハードウェアの同時開発、単体で通信機能を有するデバイス、世界的な販売台数といった条件をみれば、確かにiPhoneは「システムの核(コア)」として据えるには最適なデバイスといえます。
iPhone=コア・ファイター?
そこで筆者が頭に思い描いたのが、今なお人気の高い「機動戦士ガンダム」に登場した「コア・ファイター」です。
コア・ファイターとはコチラ……
コア・ファイター (CORE FIGHTER) は、アニメ『機動戦士ガンダム』を始めとする『ガンダムシリーズ』に登場する架空の小型戦闘機。
コア・ブロック (CORE BLOCK) と呼ばれる“核”に変形し、モビルスーツの胴体に収納され、コクピット兼脱出カプセルとして使用される。
とあり、このコア・ファイターがガンダムやガンキャノン、ガンタンク、時にはGアーマー(映画ではコア・ブースター)のコックピットとして使用されています。
つまりコア・ファイターは共通の操縦システムとして存在し、ガンダムに換装されることで高い機動性を、ガンタンクに換装されることで高火力兵器をオプション的に利用することができるわけです。
さらにいえばコア・ファイターの存在理由として、
教育型コンピューターが内蔵されており、モビルスーツが損傷しても実験データを回収するために開発された。
とあるように、コア・ファイターに蓄積されたデータ及び搭乗パイロットの技量・経験値はそのまま、様々なモビルスーツで流用できるシステムとなっています。
この「コア・ブロックシステム」こそが、AppleがiPhoneに想定している将来設計なのでは、と思うわけです。
つまり通信機能を有するiPhoneを「コア・ブロック」とし、使い慣れた共通のUIによる操作方法を提供、様々な拡張デバイスと組み合わせることでiPhoneだけでは不可能な機能を実現。
iPhoneに保存された各種データが拡張デバイス上でも利用可能でなおかつ拡張デバイスで蓄積されたデータ自体がiPhoneにもシームレスに保存。
さらにそのデータも他の拡張デバイスで利用できる、といった具合です。
Apple CarPlayやApple Watchに留まらず、冷蔵庫やエアコンといった家電製品、フィットネス機器、果ては住宅そのものとの連携といった可能性も見えてきます。
ネックはデータ通信の容量・速度制限?
iPhoneによる「コア・ブロックシステム」をAppleが本気で推し進めているとすれば、その障害となるのは他勢力のスマートフォンではなく「携帯通信キャリアによるモバイルデータ通信の容量・速度制限」でしょう。
前述したとおり、iPhoneをコアとするシステム構築の一番のメリットはその通信機能によるデータの送受信ですが、諸外国はもとより日本国内でも携帯・スマホでのデータ通信容量は一定容量まで、一定容量を超えると速度制限の対象となる場合がほとんどです。
拡張デバイスが利用するデータ通信量が一定容量を超えたために速度制限が発動、実用に耐えない回線速度で拡張デバイスの機能そのものも制限されてしまう……ではお話になりません。
様々な機能を実現するためには「容量無制限のモバイルデータ回線」が必要となるでしょう。
とはいえ通信回線の実情を考えればそうカンタンな話でもないのが事実。
そんな時見かけたのがコチラの記事。
これらの技術が早急に実用化され、通信業界に改革をもたらしてくれることを期待するばかりです。
まとめ
まぁ、コア・ファイターは飛躍しすぎとは思いますが、Appleの思惑には近い線だと思われますし、いたって真っ当な方向性だと感じます。
はたしてiPhone版「コア・ブロックシステム」は今後のスタンダードに成り得るのでしょうか?
機動戦士ガンダムでの「コア・ブロックシステム」は後世のモビルスーツにはほとんど搭載されなくなってしまいましたが……。