スマホはiPhone、キャリアはauのガジェレポ!@gadgerepoです。こんにちわ。
2015年11月27日、NTTドコモは同社が2012年4月より展開していたスマホ向け放送サービス「NOTTV」を、来年6月30日で終了すると発表しました。
iPhone人気と動画配信サービスの躍進が原因
「NOTTV」は2011年に停波したアナログテレビ放送の空き領域を利用した携帯電話(スマートフォン)向け放送。
当時まだiPhoneを扱っていなかったドコモが、同社が販売するAndroidスマホ向けの独自サービスとして、オリジナルのドラマやバラエティー番組などを月額400円から提供していました。
しかし、2015年度には契約者数600万人を目標としていたものの、実際の契約者数は175万人(15年3月末時点)どまり。
2015年3月期には503億円の純損失を計上、開局以来3年連続赤字という不振ぶりでした。
不振の原因として、視聴がドコモのAndroidスマホ・タブレットに限られてしまったこと(iPhoneでの視聴にはチューナーが必要)、YouTubeやニコニコ動画といった無料で楽しめる動画サイトの人気や、hulu・Netflixといった定額制動画配信サービスの台頭が挙げられます。
NOTTVは日本におけるガラパゴス市場の亡霊?
そんな「NOTTV」終了を報じる記事を読み漁る筆者でしたが、コチラの記事が目に止まりました。
この中にこのような記述があります。
NOTTVを推進するドコモは、これまでスマホへのチューナー搭載を積極的に進めてきた。 だがNOTTV、ひいてはモバキャスが利用できるのは世界的にもドコモだけであるため、独自のチューナーを内蔵することが、端末開発時のコスト増要因となっていたのは事実だ。 それだけにこのタイミングでNOTTVを終了させたことからは、国内ローカルの機能を減らすことで、端末調達コストを抑えたいというドコモの思惑も見えてくるのだ。
日本国内でしか利用できない独自のチューナーをわざわざ端末に内蔵させ、これまたドコモユーザーしか視聴できない動画サービスを月額400円で提供する……。
ドコモが一時代を築いた立役者ともいえる「iモード」と同じ商法ですね。
「iモード」に限らず、日本国内で独自の進化を遂げた、スマホ以前の携帯電話や日本国内でのみ利用できる機能を揶揄して「ガラパゴス」とよく言われたものですが、「NOTTV」は未だその時の栄華を忘れられないドコモ経営陣に取り付く亡霊のようなモノを感じずにはいられません。
ユーザー自身が、気になる機能(アプリ)やサービスを選択して取り入れるという“自由”を手に入れたスマートフォン・タブレット。
それなのにその特性を無視し、キャリア主導のサービスでユーザーを囲い込もうとしたドコモ。「時代が見えていない」と言われても仕方がない気がするのは筆者だけでしょうか。
まとめ
そんなことを考えていると、このような記事も発見。
“お偉いさんの独断”だったようですね。ユーザーの方を見ていないサービスでは、誰にも見向きされなくなるのは当たり前。
終わるべくして終わった「NOTTV」でしたね。