ガジェレポ!@gadgerepoです。こんにちわ。
2018年5月19日より、劇場公開中の映画『仮面ライダーアマゾンズ 最後ノ審判』。
Amazonプライム・ビデオで配信されたシーズン1・2を経ての完結編、そして筆者にとっては初の「4DX/MX4D」体験ということで、ワクワクしながらさっそく観てまいりました。
「仮面ライダーアマゾンズ」とは?
「仮面ライダーアマゾンズ」は、Amazonプライム・ビデオのオリジナル作品として2016年4月1日からシーズン1(全13話)が、2017年4月7日からシーズン2(全13話)が配信された特撮ドラマ。
1974年放送の “昭和仮面ライダー第4作” である「仮面ライダーアマゾン」のリブート作品です。
が、仮面ライダーアマゾンとは登場するライダー・怪人のデザインに若干の類似性が見られる程度で、物語はまったくの別物。
ダークな世界観とクセのある登場人物、明るい要素は皆無です。
なにより、現在日曜日の朝から放送している仮面ライダーでは、敵の攻撃を受けた時に身体から血の代わりに “火花”がほとばしりますが、本作では敵に切られれば血しぶきが飛び散り、腕は千切れ、首を落とされ、ともすれば胴体から真っ二つ。
そんな残虐描写が戦闘シーンの尺いっぱい、余すところなく繰り広げられます。
しかし、それだけに留まらない、多くの魅力(練り上げられたストーリーと起伏のある展開、登場人物それぞれが織りなす人間模様など)が観るものを惹きつける。
子供向けではなく、むしろ大人のために制作された仮面ライダー。
それが「仮面ライダーアマゾンズ」なのです。
筆者もシーズン1から見ています。
主人公の一人、仮面ライダーアマゾンオメガである水澤
シーズン2では、新たな主人公
そう、「仮面ライダーアマゾンズ」はシーズン1と2がそれぞれ13話、計26話のサブタイトルにおける頭文字(シーズン2最終話のみ例外)が……
シーズン1
- Episode 1 AMAZONZ
- Episode 2 BEAST INSIDE
- Episode 3 COLONY OF ANTS
- Episode 4 DIE OR KILL
- Episode 5 EYES IN THE DARK
- Episode 6 FOR WHAT I FIGHT
- Episode 7 GAME OF THE BUTCHERS
- Episode 8 HERO OR NOT
- Episode 9 INTO THE CANNIBAL'S POT
- Episode 10 JUNGLE LAW
- Episode 11 KILLING DAY
- Episode 12 LOST IN THE FOG
- Last Episode M
シーズン2
- Episode 1 NEO
- Episode 2 ORPHANS
- Episode 3 PERSONA NON GRATA
- Episode 4 QUO VADIS?
- Episode 5 RAMBLING ROSES
- Episode 6 SCHOOLDAYS
- Episode 7 THE THIRD DEGREE
- Episode 8 UNDER WRAPS
- Episode 9 VANISHING WINGS
- Episode 10 WAY TO NOWHERE
- Episode 11 XING THE RUBICON
- Episode 12 YELLOW BRICK ROAD
- Last Episode AMAZONZ
と、アルファベット順になっており、シーズン1、そして2が一連の物語として完結しているのです。
大切なことなのでもう一度言います。
完結しているのです!
※以下、劇場版におけるネタバレが若干あり。
劇場版に対する、筆者雑感
シーズン2のラストでは悠と仁の決着は付かず、それぞれが生き残って別の道を歩んでいく……という終わり方だったので、さらに続編が作られることは十分予測できましたし、その続編が劇場公開というのも、二人のアマゾンが雌雄を決するという残されたテーマを消化するには丁度いい尺ではないかな?と筆者は考えていました。
だから、「人間もアマゾンも関係なく守りたい」悠と「アマゾンをすべて狩る」ことを生きる目的にしている仁さんが、各自その想いを強く再認識するエピソードを踏まえて最終決戦に突入する、という流れがベストですし、実際に劇場版もその流れを踏襲しています。
しかし、あまりにも悠サイドにスポットを当てすぎていて、仁さん側の描写が少ないのでは?
仁さんの、シーズン2における狂気を感じるまでの、アマゾンを狩ることへの執念も弱まっていたし。
七羽さん(幻想)との絡みも含めて、さらに仁さんが「闇落ち」するような展開に持っていってもよかったような気がします。
いきなり、あの仁さんが鎖に繋がれて拘束されてるのも
あと、
黒崎さんたち「4C」の面々がいなかったら、シーズン2との繋がりをほぼ感じられないところですよ。
ちょっとくらい触れてもいいんじゃない?
ともかく、悠と仁さんの決着は付いたとはいえ、細かい所で突っ込みどころが多く、「完結編」としてはあまりに中途半端な終わり方で釈然としない。
「あ〜っ、終わっちゃったなぁ〜!!」
って余韻に浸れないんですよね。
シーズン1・2の完成度が高いだけに、余計に劇場版への不満が噴出してしまいました。
そうそう、「噴出」で思い出したのが「4DX/MX4D」の件。
4DX(ユナイテッド・シネマ系列)とMX4D(TOHOシネマズ系列)という違いこそあれ、どちらも映像に合わせてシートの動きや揺れ、風や匂い、水しぶきなどが演出される、五感体験タイプの “4D映画” ですが、事ある毎に「プシュプシュ!」っと耳元でエアーや、顔に向かって水が噴出されて、
気が散ってしょーがない。
仮面ライダーシリーズでは初となる4DX/MX4D対応作品として、大きく取り上げられていた本作ですが、悠や仁さんが敵に蹴られたり ど突かれたりする度に
背中をドンッ!!
とやられるのはホンマしんどいです。
今回筆者が訪れた映画館では、4DXでの上映のみで選択の余地がなかったのですが、いい勉強になりました。
映画ぐらい、落ち着いてゆっくり鑑賞したいものです。
まとめ
ついつい愚痴っぽくなりましたが、それも『仮面ライダーアマゾンズ』を愛すればこそ!
映画『仮面ライダーアマゾンズ 最後ノ審判』、全国ロードショーで公開中です。