ガジェレポ!

京都在住の中年サラリーマンブロガー。 Mac、iPhone、ゲームにアプリなどなど興味をもったガジェットの情報をなんでもレポート。

huluで「地獄でなぜ悪い(2013年)」を見てみる。

f:id:gadgerepo:20160119095147j:plain

二階堂ふみに一目惚れのガジェレポ!@gadgerepoです。こんにちわ。

筆者が加入している動画配信サービス hulu

そのhuluで配信中の映画・ドラマを筆者が独断と偏見でご紹介するこのコーナー、今回は2013年公開の日本映画、園子温監督の「地獄でなぜ悪い」です。

國村隼をはじめ、堤真一・二階堂ふみ・長谷川博己・星野源といった個性派かつ演技派俳優が、園子温監督のアクの強い演出に負けじと怪演している本作、以下ネタバレ注意です。

後味の悪いラストは相変わらず?でもクセになる面白さ!

あらすじ

ヤクザの組長・武藤(國村隼)は獄中にいる妻・しずえ(友近)の夢を叶えるために、本業そっちのけで娘・ミツコ(二階堂ふみ)を主演にした映画の製作を画策している。

面会の度にしずえに対して、撮影は順調に進んでいると場を取り繕う武藤。しかし、肝心のミツコは男と逃亡中、そして、しずえの出所まではあと9日しかない。金に糸目をつけず、片っ端から撮影機材のレンタルをしながら、なんとか娘の身柄を確保した武藤は、ミツコから(実はすべて嘘なのだが)映画監督と紹介された駆け落ち男・公次(星野源)を監督に抜擢し、本格的に撮影準備を始める。

映画監督として騙しながら映画を撮影しないと殺される公次は、右も左もわからぬまま、オールヤクザのスタッフの質問攻めに対応していくが、限界に達しその場を逃げ出してしまう。簡単に追っ手の組員に捕まってしまう公次であったが、そこに奇跡のような助っ人が現れる。それは「いつか一世一代の映画を撮りたい」と、少年期から映画監督を夢見る平田(長谷川博己)であった。

映画の神様は自分を見捨てていなかったと、満を持して撮影内容の段取りを始める平田は、武藤と敵対するヤクザ組織の組長であり、過去の衝撃的な出会いからミツコに異様な愛情を抱く池上(堤真一)に協力を要請する。

かくして、ホンモノのヤクザ抗争を舞台にした、スタッフ・キャストすべて命懸けの映画が、電光石火のごとくクランクインしようとしていた・・・。

引用:映画『地獄でなぜ悪い』公式サイト

という感じで物語は進んでいくのですが、終始「バカバカしさ」に包まれたストーリー展開になっています。

しかし、後半はかなりドギツいグロ表現。血しぶきドバドバで苦手な人にはちょっときついかも……。

 

筆者の感想

園子温監督作品は「愛のむきだし」に続いて2作目視聴となる筆者。

「愛のむきだし」も大概でしたが、本作もハチャメチャぶりは健在です。

どことなく古くさいセンス、青くさいセリフは監督がまだ自主映画時代の20年前に書かれた台本だからでしょうか。

また、國村隼や堤真一・長谷川博己の演技力が、バカバカしいストーリーに妙な説得力を与えているのも面白いところ。

その妙な説得力を擁したバカバカしいストーリーが最後の“殴りこみ撮影”に突入、日本刀がうなり、銃弾が飛び交う凄惨なシーンの連続となり最後はなんとも言えない後味の悪さ……。

このあたりも「愛のむきだし」から相変わらず、といった感じですが、妙な爽快感といつまでも心に残るラスト、それが園子温監督作品の一貫した魅力といえるのかもしれません。

huluに加入されている方はぜひ観ていただきたい作品です。